参考書の読むときのマーキングは、いかにその文書の構造を際立たせるかということにポイントがある。
そこで、キーワードに引く下線の種類を変えたり、ノートにダイアグラムを作成したりして、文書の論理構造を思い出しやすくしようとする。このブログでも何度かそれについて工夫している。 最近、ふと思いついて、接続詞を丸で囲んでみた。下線ではなく丸で囲んだのはほかのキーワードと区別するためだ。接続詞は、情報の内容よりも論理構造を表すものなので、キーワードとは一目で分かるように区別しておいたほうがいい。 結果だが、おもしろい効果があらわれた。 まず第一に、接続詞の現れる頻度が少なく、マーキングが邪魔にならない程度の数に収まる。 また、内容とは独立しているので、ざっと読みながらマーキングするのに頭を使わないで清む。接続詞は前のブロックと後のブロックの論理的接続をあらわしているので、内容が何であってもかまわないという特徴をもっている。それで、内容をしっかりと把握しなくてもよいので、頭を使わず楽なのだ。 さらに、論理構造を表しているという特徴は、前後の内容を推測する手がかりにもなる。たとえば、「しかし」という接続詞が現れるときは、たいていは、「しかし」の後に来る文章の内容のほうが重要だ。また、「したがって」という接続詞のあとは、結論だ。「一方」という接続詞が現れると主題が脇にそれる。接続詞ではないが、「特に」という修飾語のあとは、記述の要点を述べている。 接続詞を丸で囲むという方法は、文書の中身を読まずにその構造を知ることのできる究極の速読速解法だ。
by tnomura9
| 2008-11-30 18:10
| 考えるということ
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