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書評 - やさしいJAVA

『やさしいJAVA』 高橋麻奈著を読んだ。

JAVA を触ったことはなかったが、Ruby で少しプログラムをしたことがあったのでよく分かった。そこで、考えたのだが、使ったことのないプログラム言語を理解するというポイントは二つあるような気がする。

ひとつめは、文法の理解の仕方。

単語の組み合わせがどうして意味を持つ文になるのかという仕組みを理解することだ。理解するといっても論理的にというわけではなく、感覚的に理解しなくてはならない。一番いいのは、自分がパーサーになった気分になって、単語をスタックにためておいたり、引き出したりして文法チェックをしてみるのだ。そうすると、その文がなぜそういう書き方になっているのかが良くわかる。

もうひとつはメタ言語的な視点。

小さいプログラムなら、どの言語を使っても同じ動作をするものを作ることができるはずだ。つまり、どんな言語を使っても目的の作業は同じものだということだ。文字列として表現されたプログラムリストよりも、それが表現している作業の構造が大切なのだ。記号論で言う意味論の問題だが、同じプログラムなら、どのような言語を使っても構造的に似通っている。そこで、なぜそのプログラムリストがプログラムを表現するのにそのような構造をしているのか、つまり、メタ言語の視点でプログラムリストを眺めるとその意味が良く分かるということだ。

Ajax のプログラムなどを始めると、何種類ものプログラム言語を使わなくてはいけない破目になる。また、ツールキットを使おうと思うと勉強しなければならない文法規則はさらに飛躍的に増大する。メタ言語的な視点でいろいろなプログラム言語に接することは大切なことだ。
by tnomura9 | 2007-12-24 07:24 | 考えるということ | Comments(0)
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