ついにデジタル速記法が完成した。速度はそれほどではないが、特徴は5分もあれば覚えることができることだ。書きなれると普通の文字で書きたくなくなる。文字の画数がちょっと減るだけで文字を書く負担がかなり減る。
速記法を開発したもともとの目的は、タブレットコンピュータを使うときのスタイラスペンによる文字の入力の省力化だ。漢字やひらがなを直接手書き認識させるよりも、この速記法でひらがな入力して漢字変換をしたほうがずっと効率が良くなるはずだ。タブレットコンピュータの手書き認識でユーザ定義の記号の変換ができるようになれば、威力をはっきするだろう。しかし、当面は学習曲線の立ち上がりが早い簡易速記法として使うことができる。 覚えやすいのは、子音の記号がアルファベットの一部をとっているからだ。例えば K の場合は Kの縦棒をとっている。N は斜めの棒だ。M は真ん中のたわんだ部分。Tは横棒の部分でHは真ん中の棒の部分。Tと同じ横棒だが長さが半分だ。R はカールした部分だ。DはカーブがRに使われたのでひっくり返した。同じような発想でGは大体の形をまねているが、BはGを左右反転させたものだ。Wはたわんだ部分がエムとは違い上向きだ。このように記号を元のアルファベットの形に関連付けて覚えるとすぐに習得することができる。 記号の変換表は下図のようになる。促音の「っ」はチェック記号で表すことにした。長音は長い横棒であらわす。清音の母音は子音に重ねて書くが、拗音の母音はサフィックスとしてつける。簡単なルールなので用例をみれば迷うことはないだろう。 母音の大きさは子音の半分が目安だ。一本の見えない中心線の上に子音と母音の記号を並べていく感じで書いていく。長い文章のときは、単語ごとに分かち書きをしたほうがよい。下の対応表では、フォが表現しづらいが、f 自体が画数が少ないのでそのまま子音の記号として使える。 覚えたてのころは速度は却って遅くなるかもしれないが、画数の少ない文字の快適さは感じることができるはずだ。 欠点は、他の速記と同じように読み返すのに時間がかかることだが、もともとはペン入力の省力化のためのものだから、上で述べたように手書き認識機能にユーザ定義記号が登録できるようになれば問題はない。また、分かち書きをすれば直接に読むのもそう苦労しなくなる気がする。 タブレットコンピュータの入力に、普通の手書き認識のエリアと、速記用のエリアの二つがあればペン入力による文字入力がかなり楽になると思う。この記法は、フリーウェアとする。 追記 (2013/5/21) この記事の参照が急に増えたので不思議に思ったが、タブレットコンピュータが普及してきたので興味を引いたのかもしれない。タブレットコンピュータに特化するのなら、母音は外枠の近くに次のように配置して、中には子音だけを書くようにしたらもっと効率的かも知れない。 a ----- i u ----- e o ----- * 真ん中に子音を書き込み母音をタップするとひらがなになる。* をタップすると子音がそのまま入力される。母音の入力は真ん中のエリアに何も入力しないで母音だけにタップする。この方が機械の方も認識しやすいのではないだろうか。
by tnomura9
| 2007-12-04 22:34
| 電子カルテ
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Comments(1)
Commented
by
名無し
at 2023-07-13 13:46
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アブギダみたいに子音字のアを無標にして使ってます。
慣れるとそこらの暗号よりかは便利です。アルファベットから簡単に類推して覚えられるのも利点ですね。 自分はdとbとgとwがちょっと感覚的に違ったのでオリジナルの記号を使ってますが…
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