あきらめないで想起する

脳の長期記憶は、普段は情報が見えないが連想によってクエリーをすることで取り出すことができるところが、コンピュータのデータベースの操作とよく似ている。

ただし、コンピュータのデータベースの検索と違うところは、意味で検索できたり、検索に失敗しても情報の所在を思い出すことができたり、似たような情報を思い出したりと、かなりあいまいな条件でも手がかりを探すことができることだ。

参考書を一回読んだだけで全て頭にはいるひとは特殊な人だが、ふつうの頭でも、何か書いてあったなということくらいは思いつくものだ。そこで、あきらめてしまわずに、参考書のどのあたりに書いてあったとか、似たような内容を別の本で読んだことがあるとか、周辺の情報を思い出すようにしていると、たとえそのときには思い出せなくても再読したときに不思議によくわかるようになっている。

脳を働かせるのにもっとも重要な手段は連想力なのに、この連想力を意識して鍛錬することはあまりなかったような気がする。一回しか読んでいない本の内容がすぐには思い出せなくても、すぐに再読するのではなく思い出せる限りのことを思い出そうとすることを何回も繰り返していると、単に再読を繰り返すときよりも学習の効果が上がるような気がする。

学習力を向上させようと思うなら、連想力を向上させるのは必須の条件なのではないだろうか。
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by tnomura9 | 2007-10-17 04:26 | 考えるということ | Comments(0)
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