人気ブログランキング | 話題のタグを見る

抽象的プログラミング

Racc を使ってみて一番面白かったのは、Raccが構文解析のみを行うプログラムを作れることだ。何かのプログラム言語や設定ファイルを解析するプログラムを作る際に、語句や文の具体的な内容を考えないで、あいまいにしたまま、構文解析のみをきっちりやることが出来るということだ。

使ったことは無いが、Ruby on Rails も同じような物ではないだろうか。たった一行で、ブックマークをデータベースに登録するウェブ・プログラムが書けるようになるらしいが。これも、個々の機能の詳細を気にせずその外枠だけを作ってしまうということなのだろう。

大まかな枠組みや構造をプログラムして動作確認も出来て、詳細はあとで詰めることが出来るような抽象的なプログラムのやり方ができれば生産性がかなりあがるのではないだろうか。

例えば、HTMLのレンダリングをするプログラムを作る際に、ウェブにアクセスする、HTMLの分析をする、表示をするというように大まかに決めた枠組みが実行可能なプロクラムでできて、その後で技術的な細かいことはプログラムでき、それも部分的にできていても実行確認できるというようなプログラムの手段があれば便利だと思う。

そのために必要な要件は何かというと、様々な動作を求められる多くのプログラムに共通する抽象的な構造はどういうものかを研究することだ。そうして、その構造のみを実行可能なプログラムを作成できることだ。Word や Excel が部分的にはそういう要求を満たしているかもしれないが、やれることの制限が多い。誰かRuby on Rails を一発でインストールしてすぐに使えるような本を書いてくれないだろうかと思う。
by tnomura9 | 2006-03-28 08:06 | Ruby | Comments(0)
<< 自動思考機械としてのプログラミング Racc の使い方 その7 >>