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因果

アダルトチルドレンに関する本を読んでいたら、父親がアルコール中毒症の娘は、自分の伴侶としてアルコール中毒症の夫を持つ可能性が高いそうだ。

自分の行きたい道を選んで幸せになるのが、人間の理想かもしれないが、無意識に自分を不幸にする方向を選択してしまうという事もあることは否定できない。そうなると、一体、人間の自由とはなんだろうと思ってしまう。フロムの著作に、「自由からの逃走」という本があるそうだ。残念ながらまだ読んでいないが、自由そのものが負担になることも在るのかもしれない。

しかし、自分が自由に判断することが、自分の不幸を招くかもしれないといっても、宗教や、哲学や心理学に自分の自由を全てゆだねてしまうというのも危険なことではないかと思う。人は、自分自身の無意識からも、外部の権威に盲目的に従うことからも自由でなければならない。

自分の進む道を決めかねるとき、何かに頼りたくなるのは当然だが、立ち止まって熟慮する必要を忘れてはならないのだ。
by tnomura9 | 2006-01-05 07:06 | 心の話 | Comments(0)
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