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Dvorak 配列のイメージトレーニング

Dvorak 配列のイメージトレーニングをやってみた。

テーブルの上に両手を置いて、心のなかでタンスと唱えながら右手の中指、薬指、小指で順番にテーブルを叩いていく。この時中指でテーブルを叩くときには t の字を思い描き、薬指で叩くときは n の字を思い描く。小指のときは s の字だ。

次に上段のキーを叩く真似をしながらクリスタルと唱える。この時も、中指のときは c 、薬指のときは r 、小指のときは l の文字を思い浮かべる。

上段の次は下段のキーだ。ウェストヴァージニアゼロと唱えながら w, v, z の文字を思い浮かべる。速度はゆっくりの方がいい。文字がはっきり浮かんだところでその文字に対応する指をしっかりと意識しながら叩くのが大切だ。指を動かすときになんとなく動かすのではなく、思い浮かべた文字に対応するのはこの指なのだと確信できたら指を動かすくらいの気持ちの方がいい。

右手の人差し指についても同じようにする。中段のキーについては、ハードディスクと唱えながらホームポジションの h とその内側の d を叩く真似をする。この時も文字のイメージを思い浮かべた後で確信を持って指を動かすのが肝要だ。同様に、上段のキーについてはゴルフと唱えながら g と f を、下段のキーについては麻婆と唱えながら m と b を叩く。

左手の練習は人差し指から先にする。中断はウィスキーと唱えながら u と i を、上段はパイと唱えながら p と y を、下段はキスと唱えながら k と x を叩く。左手の中指、薬指、小指の練習もする。中段はエオアで e, o, a、上段はピリオド、コンマ、ダッシュで . , '、下段はジャックポットで j q ; を叩く。

これらの訓練はキーボードがあった方が有効だが、なくてもイメージで行うことができる。Dvorak 配列のタイピングの練習はいつでもどこでもできる。

練習のコツは文字のイメージを思い浮かべた後で確信を持って対応する指を動かすことだ。イメージと反応の連結を効果的に行うためだ。イメージと反応の連鎖は練習を繰り返す度に強固となり反応速度が短くなる。この際に連鎖のエラーを極力排除することが連鎖の強化に好影響を与える気がする。

タイピングスキル習得の要件

ブラインドタッチの技術を習得するために、それをいくつかの要件に切り分けて見ることは有用だ。Qwerty 配列のキーボードのブラインドタッチの練習は教本の課題をなんとなく繰り返すことで習得していったが、今回の Dvorak 配列ではそのような方法は取らなかった。

Dvorak 配列という新しいキー配列のブラインドタッチタイピングを習得することについては、意識的に2つの要件に分けると便利だ。

その1つ目はどの文字がどのキーに割り付けられているかを記憶することだ。これは記憶術の問題なので工夫で効率を上げることができる。その工夫とは、分割することと語呂合わせだ。キーボードには100近くのキーが並んでいるが右手と左手に分けてさらに人差し指とその他の指に分けると覚えないといけないキーの数が激減する。例えばホームポジションで右手の中指、薬指、小指に割り当てられるキーは t, n, s の3つだけだ。

語呂合わせも重要だ。t, n, s のような意味のない記号の羅列は記憶するのが難しいが、これを語呂合わせでタンスに関連づけることでとたんに覚えやすくなる。これらの分割と語呂合わせでおそらく数回で主要なキーの配列は覚えることができるだろう。

キーの配列を覚えることができたとしても、すぐにブラインドタッチができるようになるわけではない。ブラインドタッチで活躍するのは英字のイメージに対して指が動いてキーを叩くという反射的な行動だからだ。これはバットのスウィングのような動作的な記憶なので、一朝一夕には形成されない。バッティングの本を読んだからといってバットが触れるようにはならないのと同じ理屈だ。

タッチタイピングをマスターするための第2の要件は、文字から指の動作への反射行動をどのように効率的に形成するかということだ。

このような反射行動の形成の基本は条件反射だ。条件反射は条件刺激に引き続いて行動が起きた時、条件刺激と行動が関連づけられることによって起きる。条件刺激の提示と行動の組み合わせが適切に繰り返されれば条件反射は強化され、逆に条件刺激と行動の組み合わせが不適切な時は条件反射は抑制される。したがって、効率的に条件反射を形成するためにはキーの打ち間違いを極力減らす必要がある。つまり、タイピングの訓練の初期には、速度よりも正確さが要求される。

条件反射の形成には条件刺激と行動の提示が繰り返し繰り返し行われる必要がある。入力の誤りを極力防ぎながら数多くの文章を入力する根気が必要だ。

by tnomura9 | 2016-11-05 21:58 | 考えるということ | Comments(0)
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