岡崎武志著『読書の腕前』に触発されて、この頃1日に1冊文庫本を読了することにしている。管理人の読書速度では1日に1冊が限界だ。これだけの時間をかけて読んだ本はおそらく再読はしないだろう。一期一会だ。
多読を初めてから分かったことがある。それには小説には一定のパターンがあるということだ。それは、導入のつかみの部分、謎の提示、謎の探求、意外な展開、エピローグだ。つかみがうまい文章はたいてい最後まで面白い。謎も重要だ、何が問題なのかが上手に提示されていると、その謎を解きたくて自然と読み進めていく。意外な展開というのも大切で、終わりまで読まなくても結果が分かるようなものは読み続ける気力が失せる。また、多かれ少なかれ読書を継続するにはかなりの精神的緊張が強いられる。物語が終わった時に、ほっとするようなエピローグがあると、緊張が解け余韻を楽しむことができる。 伏線も大切だ。伏線が回収されると、ああそうだったのかという満足感がある。ただ、すべての伏線がきっちりつながっていると逆に作為的に感じることもある。回収されない伏線というのもリアリティがあっていい。 リアリティはあったほうがいい。ファンタジー小説であってもファンタジーの世界で起こるような事件は多かれ少なかれ現実に起きることと似ているほうが感情移入しやすい。 取り留めなくなってきたが、そういういきあたりばったりな読み方をしているからだろう。とにかくたくさん読むという読み方の楽しさが少しわかりかけてきたような気がする。
by tnomura9
| 2016-06-07 12:23
| 考えるということ
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