本を読んで理解するためには、三階層で物を考えると良い。
たとえて言えば、箪笥のようなものだ、一個の箪笥には数個の引き出しがついており、その引き出しの中にはいろいろ有用なものが収められている。いわば、箪笥-引き出し-小物という三階層構造をしているのだ。知識を習得するのに、この簡単な三階層で考えるようにすると分かりやすい。 例えばブログの特徴について考えると次のようになる。 ブログの特徴 利点 HTMLを覚えなくてもホームページが作れる。 ワープロ感覚で使える。 検索機能もついている。 欠点 基本的に公開できる情報しか書き込めない。 自由なレイアウトができない。 ネットにアクセスしていないと使えない。 最初の「ブログの特徴」というのが主題である。何について考えるかという焦点をはっきりさせるためには主題を何にするか決めないといけない。 次の階層の「利点」、「欠点」が見出しである。主題がひとつの部分で成り立っていることはまず無い。主題は複数の部分から構成されているのが普通である。三階層の二番目の層は見出しである。見出しは引き出しであるから、それ自身には意味が無い。「利点」とか「欠点」とか言っても、漠然としていて意味がとりかねる。それは、見出しが引き出しだからである。引き出しの特徴は中身によって決まるので、中身の見えない引き出しには意味を見つけづらいのである。 最後の階層が中身である。それぞれの文が固有の意味をもっており、了解可能だ。しかし、これも単独では、ばらばらな知識に過ぎない。見出しの元に分類されて始めて個々の情報が全体の中のどういう部分を占めているのかがわかるのである。 このように三階層は単に上流から下流に流れていくだけでなく、相互が影響しあって、ひとつの情報の塊を作っているのである。 この「主題-見出し-内容」という三階層を意識して作られた文章は非常に分かりやすくなる。逆に、分かりにくい文章にぶつかったときはその中の三階層構造を自分で抜き出してみる必要がある。
by tnomura9
| 2005-12-03 08:17
| 考えるということ
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