単語の力

意味ネットワークは色々な方式があるようだが、意味をネットワークとして扱うという意味では大きな違いはない。しかし、これはコンピュータが理解出来る形で意味を表現するという意図のため、機械語のようなものだ。要素的すぎて、人間の思考活動にそのまま転用するには粒度が小さすぎる。

意味ネットワークのアイディアを人間の思考活動に利用するための適切な粒度は、おそらく単語だろう。文章の中の単語に注目して、その単語から連想される背景知識が自分の中にどれくらい多く記憶されているかどうかを反省してみるのだ。

この操作のツールとしては、マインドマップを利用するのが便利だろう。マップの中心に単語を書き、それに関連して連想できる言葉や図形や文章をできるだけ書き出していくのだ。その数が少ない時はウェブや書籍を調べて追加していく。

この単語に関連する知識の量が多ければ多いほど豊富な知識を自分が所持しており、また、柔軟にその単語を活用できる力があることを知ることができる。この操作は実際には頭の中で瞬時に行われないと、文章を読み進めていくことができないのだが、文章が理解できないと感じた時には、自分の単語の力を明示的に調べることによってどこに問題があるのかを知ることができる。

自分が持っている知識の深さと柔軟性は、自分の持つ単語の力によって決まってくるのだ。

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by tnomura9 | 2016-03-28 01:29 | 考えるということ | Comments(0)
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