公理から定理を演繹して導きだすのが論理学だ。さらに、その論理学がどのようにして論理的体系を形成できるのか、論理学的体系に矛盾がないことをどのようにして知るのかなど論理学について調べるのがメタ論理学だ。
思考の場合も、思考によって問題解決をするのが直接的な思考だが、どうしてそのように思考したら成功したのかあるいは失敗したのかを考えるメタ思考的な態度が、思考力を鍛えるのに大切だ。 例えば数学の問題を間違えたとする。解答をみて正解を知ってそれを記憶すれば同じような問題は正解を出せるようになるかもしれない。しかし、その時に、どうしてその問題を間違ってしまったのか、あるいは解法の鍵となる公式をなぜ思い出せなかったのか、その問題のパターンを見つける方法は他になかったのかなどと、自分の思考過程について色々と考えてみると、問題やそれを解くときの思考法のコツのようなものに気づくことがある。 また、教科書を読んでいる時も、一通り読んだ後、この知識の本質は何だろうか、関連の知識とどのようなつながりがあるのだろうか、著者はこの内容を伝えるために文章の構成などにどのような工夫をしているのだろうかなどとあれこれ考えるのも、一種のメタ思考になる。 学習や思考によって得られた知識について、さらに、メタ思考の立場からあれこれ検討してみる習慣をつけると、表面的な知識にならずに知識の深みを増すことができる。
by tnomura9
| 2010-10-18 22:43
| 考えるということ
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