explorer(探検家)

ネットサーフィンをしていたら、

『α型ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPARα):脂肪肝疾患との関連』 田中直樹、青山俊文著

という総説を見つけた。

PPARαという核内受容体に高脂血症の治療薬のベザフィブラートが結合すると、脂肪の酸化酵素が誘導され、血液の中性脂肪が低下する。これが一般的に説明されている、ベザフィブラートが高中性脂肪血症の治療に使われている理由だ。

ところがPPARαの活性化は、肝細胞の増殖に関連する酵素群も誘導しているらしい。したがって、長期間のPPARαの活性化は肝細胞癌を発生させる。C型肝炎ウイルスのコア抗原を導入したマウスは、脂肪肝と肝臓癌を発症するが、C型肝炎ウィルスのコア抗原を導入したPPARαノックアウトマウスでは、肝細胞の脂肪肝化も肝臓癌も発症しない。C型肝炎の発ガン作用はPPARαの持続的活性化がかなり重要らしい。

しかし、アルコール性肝炎の場合、PPARαの活性が低下しており、フィブラートで活性を高めてやると、アルコールによる肝障害を軽減することができる。

以前に慢性C型肝炎の患者が禁酒をするとかえって肝臓癌の発生率が増加するという記事を見たことがあり、不思議に思っていたが、PPARαが関与していたのかもしれない。

インターネットをぶらついているとこのような掘り出し物によく出会う。しかし、忙しい研究者が日がな一日パソコンの前に座ってブラウザを覗いているわけにもいかないだろう。あるトピックに関してインターネットや文書の情報を専門に検索する職業の人がいてもいいのではないかと思ったのだ。そういう人をexplorerと読んでもいいかもしれない。コンシェルジュという言葉もあるようだが少し意味が違う気がする。

個人でそういう explorer を雇うわけにはいかないだろうが、パソコンのソフトでそういう検索をしてくれるロボットがあったら便利だろうと思う。あったらいいなと思うものは必ず出現するようなので、いずれは出てくるだろう。いや、出てきて欲しい。
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by tnomura9 | 2010-09-11 13:41 | 考えるということ | Comments(0)
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