フリック入力

前回の記事のコメントで教えていただいた iPhone のフリック入力について調べてみた。(フリック入力の動画

原型は10年前にNewton用に開発された、Hanabi というソフトらしい。特許も申請されているが審査請求はされていないとのこと。フリック入力に特許がなければ iPhone 以外の機種でも使うことができる。

フリック入力の工夫の要点は、四角いボタンの中央部と4辺の5箇所を別々の文字に割り当てることが出来ることだ。そのため、ひとつのキーに5文字を割り当ててそれらをワンクリックで確定することができる。iPhon ではスクリーンキーボードになっているが、中央と四辺の圧を感じることのできるキーがあれば、キーボードでも実現できる。

フリック入力用のキーについて考えても面白い。四角キーで真ん中とヘリを別々に押さえる事ができるキーだけでなく、例えば、ファミコンの十字キーの中央にもボタンがあるキーや、四角いキーの真ん中がややくぼんでいて、押すだけでなく上下左右にわずかにスライドできるキーなども考えられる。フリック入力が普及してくればそういうキーも現れてくるかもしれない。

いずれにしても、タブレットコンピュータの最大の欠点だった文字入力の効率の悪さが、フリック入力で解決しそうだ。そうなると、タブレットコンピュータの普及に拍車がかかるかもしれない。患者さんと真正面に向き合いながら、机の上においたタブレット型の電子カルテに片手のフリック入力でどんどん入力していくというようなSF的な映像が目に浮かぶ。

フリック入力は日本語用だが、英語にも応用することができる。英語の音韻を分類すると次のようになるらしい。
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母音: a, e, i, o, u
閉鎖音(無声音): p, t, k
閉鎖音(有声音): b, d, g
摩擦音(無声音): f, s
摩擦音(有声音): v, z
破擦音(有声音): j
鼻音 :m, n
そり舌音: r
側音 : l
半母音:w, y
その他:h, x, c, q

フリック入力では12個のキーが使われているから。余裕で収める事ができる。

英語日本語を切り替えて使えば、20個足らずのキーでフルキーボードの入力が可能になる。NetWalker に装備してもらえないだろうか。タブレット版 NetWalker を作ればスクリーンキーボードとして装備できそうな気がするけれど。

NetWalker の横に倒れてしまうキーボードは意図的らしい。キーが小さいので隣のキーを押してしまわないための工夫とのことだ。そうだとしても、このキーは辺を押したときに接点がつながるようにすればフリック入力に最適ではないだろうか。フリック入力の普及率はそう高くないので商業的には難しいかもしれないが、実験的にでも作ってみると面白いのではないかと思う。

斜め上下も感知できるようにすると、4個のやや大きめの四角いキーで、アルファベットが全部収まってしまう。QWERTY の配列はそのままで、キーの個数を激減させることができる。小型端末にとっては意味のある工夫だと思う。

たとえば下のようなグループを一つのキーに割り当てるのだ。(*のところは適当な文字を割り当てる。)

| * Q W | | E R T | | Y U I | | O P * |
| * A S | | D F G | | H J K | | L * * |
| * Z X | | C V B | | N M , | | , * * |

親指入力には最適ではないだろうか。
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by tnomura9 | 2010-01-09 08:08 | NetWalker | Comments(0)
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