指し手の可能性の木構造から正解を見つけ出すという詰将棋の手順の構造がコンピュータ向きだなと思ってググってみたらあった。
コンピュータによる詰将棋の解法についてはTETSUさんの、詰将棋メモというサイトにまとめてあった。 これをみると、詰将棋を解くアルゴリズムについては、情報科学の分野で学問として取り組まれているらしい。現在はパソコンで11手詰めの問題を0.005秒で解くことができるようになっているらしい。こうなると、アルゴリズムについての興味だけでなく、詰将棋と同じような構造を持った問題に適用できれば十分に実用的になる。 数学の問題の解法については、詰将棋と同じようなパズル的な思考が要求されるものがある。実際、4色問題の解決にはコンピュータが活躍したらしい。 自分たちが身近に遭遇する問題を考える能力の中に、「コンピュータによる思考支援」が必須となる時代が来ているのかもしれない。複雑なシステムを扱うときには、「経営者の天才的なひらめき」を実行する前に、どのように効果を発揮するのかコンピュータによって検証するという手順も必要になってくるかもしれない。ただ、今度の金融バブルの崩壊のように、機械の答えを過信しても悲惨な状態になる可能性もあるが。 人間の直観力がすべてを解決できるわけではなく、また、コンピュータの計算が常に正しいわけでもない、その両者をバランスよく活用するためにはどうすればよいのかを真剣に考える時代になってきている気がする。要は差し迫った問題をどううまく解決するかということなのだから。 ちなみに、昭和42年に日立の10億円のコンピュータが36秒で解いた問題が、東公平 将棋雑話「電子計算機と将棋」に掲載してあったが、管理人には解けなかった。
by tnomura9
| 2009-07-28 07:35
| 考えるということ
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