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Gap で群を作る

尖閣諸島問題で Gap が中断していたが、Gap で群を作ってみた。

群とは、操作の集合 G = {a1,a2, a3, ..., an}だ。ただし、この集合 G については積 * が定義されており、a1 * a2 = a2 のように積の結果もまた G の元である必要がある。また、G にはどのような G の元 a についても e * a = a * e となるような単位元 e が存在し、また a * a-1 = e となるような逆元 a-1 が存在しなければならない。

簡単な条件だが、それを満たす集合 G を作るのはそう簡単ではない。しかし、Gap を使うとそのような群を簡単に作ることができる。

例えばうちわの表には数字の 1 が、裏には数字の 2 が印刷してあるとする。このうちわをくるくると回転する操作からなる集合 G2 を考えてみる。

まず、考えられるのはうちわを180度回転させるという操作だ。この時表に現れていた1 は裏へ回り、裏にあった 2 が表に現れる。これを巡回置換で表記すると (1,2) となる。この表記の読み方は、左側の文字を右側の文字で置き換えるという意味になる。つまり、1 -> 2 なので数字 1 は数字 2 に置き換わる。それでは 2 はどうかというと、(1,2) の 2 の右には何もないから、左端にもどる。つまり 2 -> 1 となる。このように文字の置き換えがぐるぐる巡回するので巡回置換と呼ばれる。

G2 の要素のもう一つは全く回転しないという操作だ、これは数字の置換が全く起こらないので () と表す。

それでは、うちわを180度ずつ2回回転させたらどうなるだろうか。これは (1,2) * (1,2) となるが、これは全く回転させなかった場合と同じになる。つまり (1,2) * (1,2) = () だ。

そこで、この回転操作の集合を G2 = {(), (1,2)} と定めると、G2 は群になる。つまりG2の操作の積を続けて回転させることとすると、() * (1,2) = (1,2), (1,2) * (1,2) = () のように積の結果もやはり G2 の要素になる。また、() は単位元で、(1,2) は逆元は自分自身の (1,2) だ。

ところで、(1,2) はうちわを180度回転させる操作だが、回転させるたびに () , (1,2) と群 G2 の要素に変化する。このような群 G2 の元 (1,2) を群 G2 の生成元という。Gap は Group という関数の引き数にこのような生成元の要素を指定してやると自動的に群を作ってくれる。次の例が (1,2) という生成元で g2 という群を作っている。

gap> g2 := Group([(1,2)]);
Group([ (1,2) ])
gap> Elements(g2);
[ (), (1,2) ]

上の Elements という関数は群 g2 の全ての要素を配列として返してくれる。次の例のように単位元は () で、(1,2) の逆元 (1,2)^-1 は (1,2) である。

gap> () * (1,2);
(1,2)
gap> (1,2) * ();
(1,2)
gap> (1,2)^-1;
(1,2)

Group に生成元を引き数にしてやれば、自動的に群を作成してくれるので便利だ。

うちわの回転操作の集合(群)では簡単すぎるので、正三角形の反転や120度回転の操作の群を考えてみよう。正三角形に底辺の対頂点に数字 1 を割り当て、反時計回りに 2, 3 と各頂点に数字を割りふると。頂点1 を動かさない反転は (1,2) である。また、三角形を時計回りに120度回転すると、その操作は巡回置換の表記で (1,2,3) となる。このふたつを生成元とする群 g3 を作ってみると次のようになる。

gap> g3 := Group([(1,2), (1,2,3)]);
Group([ (1,2), (1,2,3) ])
gap> Elements(g3);
[ (), (2,3), (1,2), (1,2,3), (1,3,2), (1,3) ]

随分要素の数が増えている。g3 の要素数を調べるには Order 関数を使う。

gap> Order(g3);
6

つまり、g3 には6個の要素があることが分かる。

それでは、正八角形の反転と回転の操作の集合(群) g8 を作ってみよう。

gap> g8 := Group([(1,2), (1,2,3,4,5,6,7,8)]);
Group([ (1,2), (1,2,3,4,5,6,7,8) ])
gap> Order(g8);
40320

g8 の要素数は 40320 個もある。これらを全て表示していたら大変だ。最初の 5 要素だけ表示してみる。

gap> Elements(g8) {[1..5]};
[ (), (7,8), (6,7), (6,7,8), (6,8,7) ]

これで一応 Gap で群を作るところまでたどり着いたので Gap の記事はおしまいにする。しかし、何となく Gap の使い方が分かったので、これから群論の教科書を読むときに Gap を使いながら実験してみると群論のイメージが作りやすいだろうという気がしてきた。これからしばらく群論の教科書と格闘して、群論がつかめたと思ったらまた、Gap に関する記事に挑戦してみたい。今のところ、何時になるのか見当もつかないが。
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by tnomura9 | 2012-09-30 05:38 | Haskell | Comments(0)

中国と韓国の領有問題

中国が蘇岩礁(韓国名:離於島)という浅瀬の領有権を主張したため、韓国が反発している。日本に対し軍事行動をも辞さないと主張する両国が、領有権問題でどういう行動をとるのか興味深い。

竹島問題を報道したスペインの新聞が韓国よりの記事だったようだ。ジブラルタル海峡の領有権問題について、自国を韓国にたとえ、イギリスを日本にたとえて言及しているそうだ。日本と中国、韓国に限らず領土問題を表面化させるとあらゆるところで火の手が上がりかねない。日本も中国も国際社会に理非を問いかけると主張しているが、問いかけられる国際社会の方も迷惑だろう。

国境問題は本来、内密に、しかし、毅然として交渉を続けるということが原則なのだろう。今日の新聞の紙面からは尖閣問題や竹島問題が消えてしまったが、各国とも領土問題を再び水面下に戻したいというのが本音ではないだろうか。

しかし、国境を接する隣国との外交関係が簡単なものではないというのが今回の一連の事件で分かった。また、いつ武力衝突に発展するかもしれないという危うさや、政府の内部事情の都合でいつでも外交関係が豹変する可能性があること、友好的な交流の裏で反日教育を同時にやるというしたたかな二重性を両国が持っていることなど、いままで意識していなかったいろいろな事情が見えてきた。不安な気持ちになるが、それが本来の外交というものだろう。

中国や韓国は今更日本じゃないだろういう雰囲気のようだが、両国の今の発展に日本が重要な役割を果たしてきたことは間違いない。逆に言うと、その時々の目先の利益のために韓国や中国に技術移転してきた日本が愚かだったのかもしれない。しかし、現在の状況でも日本の企業が経営を安定化させるために、両国との交流をやめてしまうことはできないだろう。潜在的な敵国であるという認識をもちながら、合意できることは合意していかなければならない。

しかし、今回の事件で分かったことは、一方的に武力を行使される危険性に目をつぶってはいけないということだ。だが、日本は第2次世界対戦の教訓で、軍に頼りするぎることがどういう結果を生むかをよく知っている。軍事力が暴走しないようにコントロールしながら、同時に軍備を増強するという難しい舵取りが必要だ。

このことに関して日本が参考にすべきなのは、中国の墨子の戦略ではないだろうか。攻撃は最大の防御といわれるように、軍事行動では攻撃のほうが防御より有効な場合が多いが、墨子は徹底的な防御を主張し効果をあげていた。とかく批判にさらされやすい日本の専守防衛の考え方だが、この考え方の利点を徹底的に追求することによって、周辺国に不安を与えず、かつ、横暴な侵略は許さないという毅然とした態度をとることができるような気がする。

日本の安全保障は経済や、外交や、軍事力や情報活動全てを含んだ複雑な力関係で達成されている。日本のような小国は中国やアメリカのように力で押すということは不可能だ。知恵を振り絞って、その存在を守っていく必要がある。
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by tnomura9 | 2012-09-29 07:55 | 話のネタ | Comments(0)

尖閣列島上陸作戦対策

10年以内に中国の尖閣列島上陸作戦があるとすれば、それなりの対策を立てておく必要がある。

所詮素人のたわごとだが、この作戦にはいくつかの特徴がある。ひとつは、日本側は中国の軍隊の上陸を阻止すれば十分だということだ。ところが、この上陸占拠は中国側に著しく不利だ。狭い島なのでたとえ上陸しても十分な陣地を確保できない。部隊を展開できないので、プレデターなどの無人攻撃機の格好の餌食になる。高射砲の射程外からいつでもミサイル攻撃ができるからだ。ターゲットの範囲が狭いので命中率も高い。

また、中国側からは人員と機材を船舶で運んでこなくてはならない。そうであれば、船舶の航行能力を破壊してしまえばいい。別に沈める必要はないので、小さな爆薬で十分だ。ソナーにも検知されないような小さなロボット魚雷を開発すれば、経済的だし、味方の人的被害を最小限に留めることができる。自立型にしてスクリューによって発生する超音波をターゲットにすればいい。ジャミングはパターン認識で回避できる。

相手の作戦行動能力を破壊するだけで、その後の制圧が不要なので、極力ロボット兵器に頼ることができる。何百億円もする戦闘機と戦艦を、数千万円程度のロボット爆弾で破壊すればいいのだから十分にお釣りが来る。

10年以内に何らかの軍事行動があるのだから、日本は安価で大量生産できるロボット兵器を早急に開発する必要がある。

だから、間違ってもやってはいけないのは技術者の敵国への流出である。
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by tnomura9 | 2012-09-28 11:52 | 話のネタ | Comments(0)

構造的な中国の貧富の差

中国の貧富の差は有名だ。経済が発展するための過渡的な現象かもしれない。しかし、どうもそのこの貧富の差は構造的なもののような気がしてきた。中国の経済発展と切り離せない現象ではないかということだ。

中国に進出する時の政治的リスクは以前からよく知られていたことだ。しかし、そのリスクをおかしてまでも日本の企業は中国に進出しようとしている。なぜなのか。

それにはふたつの理由があるだろう。ひとつは中国の人件費の低さだ。人件費は固定費なので低ければ低いほど利益率が上がるし、価格競争力も増す。もうひとつは、市場としての魅力だ。人口は日本の10倍で、白物家電のような日本では既に飽和状態にたっしているような商品の需要がまだまだ旺盛だ。

二つ目の理由の重要さは疑えないが、一つ目の人件費の低さに注目してみよう。これは、日本が中国の製品を利用したり、中国で現地生産する大きな理由だ。しかし、これを中国の立場から見ると、中国製品の価格競争力は、中国の経済発展の大きな要因だ。中国製品の価格性能比が低ければ誰も中国製品を買わないだろう。その価格競争力のもっとも大きな要因が賃金の安さだった。

これは、見方を変えると中国製品は価格が安くなければ急速にその競争力を失ってしまうということだ。製品が売れれば中国に財貨が流入する。しかし、その製品の競争力を維持するためには必然的に人件費が安価でなければならない。そうであれば、中国政府は何らかの手段を用いて賃金を低く保つ努力をするだろう。実際に最低賃金だけでなく、賃上げにも公的な規制がはたらいているそうだ。

中国製品は売れれば売れるほど、賃金をあげないための操作が行われる。必然的に流入した財貨は、労働者には流れず資本家へ流れるという結末になる。働く人への賃金は低いままで据え置かれ、流入した財貨の余分は富裕層に流れていく。それは、そうしないと中国の製品の価格競争力が損なわれ、販売不振にならざるを得ないからだ。

もし低廉な賃金が価格競争力をあげるのなら、日本も中国に対抗して低賃金にすることができる。しかも、中国のような貧富の差を作らないですむ方法がとれる。中国では製品の利益が少数の富裕層に流れていく仕組みで低賃金を達成している。しかし、日本の場合にはこの様な富の配分の偏りを起こさずに賃金を下げることができる。

それは、ベーシックインカムを導入することで、すべての国民の生活を保証し、同時に最低賃金を下げるのだ。基礎的な生活が保証されていれば、賃金の低下は国民の貧困にはつながらない。そうして価格競争力を増した企業が利潤をあげればその一部を税として吸い上げることで富の再配分ができる。

中国は低賃金による余剰な富が富裕層に流れてしまったが、日本の場合は富の再配分は国民全体に行われる。企業の価格競争力についてはまったく差がないにも関わらずだ。

中国がこのまま低賃金政策を続ける限り、貧富の差は増大しいずれは大きな社会不安を引き起こすことになるだろう。20年後に中国が最貧国になるというヒラリー・クリントンの予言は、理想主義的な発言ではなくなるかもしれない。
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by tnomura9 | 2012-09-27 00:05 | 話のネタ | Comments(0)

日本企業は中国工場の賃上げをしたらどうだろうか。

中国の日本製品の不買運動が心配だが、対抗策としては中国の工場の賃上げをするという方法も考えられるのではないだろうか。

日本の企業は国内の高賃金体質での経営に慣れている。しかし、中国の国内企業の賃金遅配や労働者の要求に対する暴力的な対応を見ていると、中国企業は高賃金下での運営に慣れていないような気がする。日本企業が率先して賃上げに応じれば、賃上げ圧力は必然的にこのような企業にも向かっていく。このような会社で労働争議が起きれば、これを抑制するための行政のコストは増大し、また、日本企業と国内企業の就労条件の格差に労働者の不満は政府のほうに向いていくだろう。一方で日本企業の労働環境の改善に努めれば、日本企業への就職が労働者の憧れとなり、日本に対するネガティブイメージが抑制されるだろう。

また、労働者の購買力が増してくれば、中国の市場としての魅力も大きくなる。

賃上げは行政機関から制限がかかっているが、日本企業が一斉にその制限一杯に賃上げを行い、その理由としては日本に対する不買運動を和らげるためと説明すればいい。中国政府がそれを非難すれば、国民の批判の矛先は政府に向かうだろう。2万社ある日本の企業が一斉に賃上げを行ったとき、行政主導の日本製品の不買運動がはたして続けられるだろうかと思う。

これは机上の空論だし、賃上げ後のさらなる賃上げの要求に直面しなければならなくなるかもしれない。名案だとはとてもいえないが、あらゆる可能性を考えてみるというのが、これから先の困難を考えるときに必要なのだ。
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by tnomura9 | 2012-09-26 07:39 | 話のネタ | Comments(0)

尖閣 「2022年問題」

習近平氏の尖閣諸島に関する過激な発言を不思議に思っていたが、尖閣 「2022年問題」の記事を読んで疑問が氷解した。

国際法上実効支配が50年続くと、国際法の判例で尖閣が日本の領土として定着しかねないのだそうだ。尖閣諸島が米軍から返還されて50年後というと2022年だ。この時期には習近平氏はまだ最高指導者の座にあるため弱腰の指導者との批判を浴びると、後継政権への影響力を失いかねない。

そうなると、2022年までには中国が尖閣諸島に対し軍事行動に移る可能性が非常に高くなる。日本はそれに対し十分な準備をしておく必要がある。しかし、歴史的に戦争を行った場合、勝っても負けても良い結果にはならない。とくに長期化した場合にその弊害が著しくなる。たとえ開戦しても早期に和平へと持っていく外交的な準備が必要だろう。もちろん、戦争を未然に防ぐのが最もよい。

尖閣列島の問題は公にしても、棚上げにしても戦争の危険性は一緒ならば、国際的に領有権の正当性を積極的にPRしていく必要があるのではないだろうか。しかし、戦争は最後の最後まで避ける必要がある。好戦的な指導者は日本には要らない。

こういう条件下で中国が日本に対して経済制裁の手を緩めるとは思えない。この経済制裁にしても諸刃の剣で日本への打撃よりは中国国内での打撃の大きいことは、中国は先刻承知だろう。それでも、しゃにむに経済戦争を継続させるかもしれない。

中国の日本に対する経済制裁は欧米諸国のイランに対する経済制裁とは種類が違う。中国と日本の経済関係は相互に密接に結びついており、ひとつに介入すると思いもよらない所にその影響が現れるだろう。いわゆる、複雑系と考えて良い。複雑系の恐ろしいところは、ほんの小さな介入でカタストロフィックな結果が出る場合があり、しかも、それが全く予測できないことだ。中国と日本発の世界恐慌が起こるかもしれないといってもあながち誇張ではないかもしれないのだ。

今、何よりもしなくてはいけないのは、このような複雑な中国と日本との相互作用をきちんとモデル化して、危機に対応できるようにしておくことだ。政治家の仕事は、表に現れる大舞台の役者として働くことだ。しかし、もっと大切なのはそれを支えるための裏方の能力を十分に高めておくことだ。

あと10年の余裕はないかもしれない。「失敗学」の川村教授ではないが、起こりえる全ての可能性を検討できる頭脳集団を早急に作ることが必要だ。ただ、その頭脳集団は実務のできる頭脳集団でなければならない。頭でっかちの経営がどんな弊害をもたらすかは過去の日本航空の例をみれば一目瞭然だ。本当に国運を任せることのできる頭脳集団を作ることが必須だ。

今度の問題は2,3年我慢していれば何とか収まるだろうという類のものではないと思う。中国政府の統治の根本にかかわる問題になってくるかもしれない。そうなったら、なりふり構わないだろう。甘い期待は捨ててしっかりと現実と向き合って、戦争という愚かな解決を何とかして避けて、日本も中国も生き残っていくための方策をあらゆる観点から考えないといけない。

日本と中国との本当の敵は開戦へのうねりなのだ。
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by tnomura9 | 2012-09-25 22:44 | 話のネタ | Comments(0)

ポメラを買ってしまった (または gedit と S-JIS)

DIY の店でポメラが8000円で売っていた。我慢できずに、買ってしまった。後で調べたら、DM10という機種でアマゾンでは5800円だった。

乾電池動作するし、ふたを開けると2秒で使えるし、折り畳み式のフルキーボードがついていて、ブラインドタッチで入力できるし、書いた文章は電源を切ってもそのまま残っているし、電源を切って USB コードを使ってパソコンに接続すると USB メモリーと同じように使うことができる。使い勝手には大満足だった。

ただ、ファイルの文字コードがS-JIS だった。Ubuntu に読み込ませたところ案の定 gedit では文字化けしてしまった。

Google 先生で調べて、『日々のつれづれ、良かった探し』というサイトを参考に端末で次のコマンドを実行したら S-JIS が gedit で表示できるようになった。
自動判定させたい文字コードを自分で登録すれば、文字化けを回避できます。端末で下のコマンドを実行。
$ gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings auto-detected "['UTF-8','CURRENT','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"

ついでに文字コードを指定して保存できるように
$ gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings shown-in-menu "['UTF-8','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
geditの文字化けを解消する (GNOME3) - 憩いの場【Linux】
文字コードの主流が UTF-8 になっていった時が心配だが、このポメラが壊れるまでには、S-JIS が読めなくなるということはないだろう。

アイディアをまとめるのにワープロ感覚で入力できるのがいい。メモも紛失しないし、かさばらない。しばらく楽しめそうだ。
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by tnomura9 | 2012-09-23 02:14 | ubuntu | Comments(0)

GAP 置換の計算

GAP には置換の計算機能がある。

置換とは一言でいえば文字列の並べ換えだ。たとえば12345という文字列で3と4を入れ替えると12435となる。この置き換えを記号では、

(1 2 3 4 5)
(1 2 4 3 5)

のように、置換前の数字と置換後の数字を縦に並べて表す。 ( ) は実際は上下がつながっている。

また、置換を表すのに巡回置換であらわす方法がある。巡回置換をあらわす(123) という置換では、数字の置き換えは、1 -> 2, 2 -> 3, 3 -> 1 というふうに行われる。3214という文字列にこの置換を適用すると、1324 になる。

ところで、すべての置換はこの巡回置換の組み合わせで表すことができることがわかっている。たとえば、(12345) -> (31254) という置換があったとする。この置換では、1 -> 3 の置き換えがあることがわかる。また、3 -> 2 の置き換えもある。

従って、1 から始まって順に置き換えを追跡していくと、1 -> 3 -> 2 -> 1 と巡回することがわかる。

さらに、この巡回置換には 4 が含まれていないので 4 が何に置き換えられているかをみると 4 -> 5 -> 4 という巡回置換になっているのがわかる。したがって、元の置換は(1,3,2) (4,5) のようにふたつの巡回置換の積になっていることがわかる。

このように置換を巡回置換の積として表せば、その積は巡回置換の順番をのぞいて同一になる。また、巡回置換どうしは同じ数字を含まないので、積の順序が変わってもその結果生じる置換は同一となる。

そういうわけで、GAP ではすべての置換は巡回置換で表されている。

ただ、巡回置換では全体の数字の並べ換えがどのように行われているかを直感的に把握するのが難しい。GAP を使うとそれが簡単にできる。

ある数字たとえば 2 が巡回置換 (1,2,3) で何という数字に GAP で知るには ^ 演算子を使う。

gap> 2 ^ (1,2,3);
3

これを利用すれば、[1,2,3,4,5] という文字列が置換 (1,2,3) (4,5) でどのように置き換えられるかがわかる。

gap> List([1,2,3,4,5], x -> x^((1,2,3)*(4,5)));
[ 2, 3, 1, 5, 4 ]


全ての有限群は置換群およびその部分群と同型だから、群の議論を置換群の議論に置き換えても問題ない。GAPで置換群の計算をすることで群を理解することができる。
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by tnomura9 | 2012-09-23 00:06 | Haskell | Comments(0)

GAP リスト処理

GAP ではリストも使うことができる。
gap> list := [1,2,3];
[ 1, 2, 3 ]

リストに新しい要素を付け加えるときは Add 関数を使う。
gap> Add(list, 4);
gap> list;
[ 1, 2, 3, 4 ]

リストを連結する時は Append 関数を使う。
gap> Append(list, [5,6]);
gap> list;
[ 1, 2, 3, 4, 5, 6 ]

リストの要素の取り出しや、値の再代入は list[n] で行う。
gap> list[3];
3
gap> list[3] := 30;; list;
[ 1, 2, 30, 4, 5, 6 ]

リストの長さは Length 関数を使う。
gap> Length( list );
6

リストから部分リストを作るときは {} 演算子を使う。
gap> list2 := list {[2,3,5]};
[ 2, 30, 5 ]

文字列は文字の配列だ。
gap> string := ['h','e','l','l','o'];
"hello"
gap> string = "hello";
true

リストの全ての要素の和は Sum 関数で計算する。リストの全ての要素の積は Product 関数で計算する。
gap> Sum([1,2,3,4,5]);
15
gap> Product([1,2,3,4,5]);
120

Haskell の map のような演算は List 関数が行う。
gap> List([1,2,3], x -> x * x);
[ 1, 4, 9 ]

Haskell の filter 関数の演算は Filtered 関数が行う。
gap> Filtered([1,2,3,4,5], x -> x > 3);
[ 4, 5 ]

ForAll 関数は要素のすべてが条件にマッチするとき true になる。
gap> ForAll([1,2,3], x -> x > 0);
true

リストについて for ループが使える。
gap> for i in [1..10] do
> total := total + i;
> od;
gap> total;
55

while ループも使える。
gap> while i < 5 do
> Print(i,"\n");
> i := i + 1;
> od;
0
1
2
3
4

GAP のリスト操作は Haskell や shell script の類推で理解できる。なかなか群の操作までたどりつけない。
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by tnomura9 | 2012-09-22 15:04 | Haskell | Comments(0)

福祉という名の資産

今度の尖閣諸島に関する中国のデモの暴徒化をみて感じたのは、治安という目に見えないものが大きな資産であるということだ。今度の暴動で日本企業の受けた被害は大きいが、報道されていないが、それ以上に中国国民の受けた被害も大きかったのではないだろうか。壊された日本料理店や日本製品の販売店の経営者や従業員の多くは中国国民ではなかったかと思われる。

さらに、今回は日本の企業や製品に矛先が向けられたが、それは、いつでも自国の富裕層に対して向けられる刃でもある。貧富の差が拡大すれば、貧困層のいらいらは募るだろう。恒産なければ恒心なしで。守るものが何もないと感じたら大胆な行動に移るのにもブレーキがかからない。力で抑え込もうとしてもその効果には限界があるだろうし、コストも増大する。社会福祉は思いやりだけではない、社会の安全装置でもある。

最近、長崎にキャノンのデジカメの工場が誘致されたが、当初期待されていた1000人の雇用は、蓋を開けたら100人規模に過ぎなかった。しかし、そうであっても事業税などの税収入は増加する。これから先、工場の建設が雇用を増加させるという期待は持たないほうがいいのではないだろうか。生産技術の向上で、工場からはますます人間がいらなくなってくる。人間が要らなければ、投資リスクの大きい中国から日本に工場を回帰する戦略も考えられるだろう。しかし、そうなっても雇用はあまり増加しない。

したがって、工場の稼動による利益の再配分は雇用という形ではなく、福祉という形に転換させなければならない時期が来るに違いない。そうして、福祉に出費する最大の理由は治安の維持になると思われる。大多数の国民が特に不満なく生活できれば、それだけ、工場や店舗が破壊されたり略奪されたりする危険性が減る。経済活動の安全保障としての福祉の重要性は疑いない。

社会保障費の増大という現象には、安全保障のメリットという観点からの考察が必要だ。
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by tnomura9 | 2012-09-21 09:18 | 話のネタ | Comments(0)