本屋で学研の『大人の科学』 (2500円) を見つけたら、付録が4ビットコンピュータ GMC-4 だったので、思わず衝動買いしてしまった。LEDと16進キーボードが、TK-80を思い出させて懐かしかったからだ。
うれしいことに、組み立て式になっていて、スピーカーやボードをねじ止めしたり、キーボードを貼り付けたりして工作できるようになっている。電源は単三乾電池3個だ。TK-80のキットを買ったとき電源がないのに気づいて、電気店で電池をくださいと言ったら、電池ですか?と馬鹿にされて冷や汗をかいたのを思い出した。 16進キーボードがついているので、プログラムはもちろん機械語で入力する。といっても、もともと電子ブロックを買うような子供を対象の製品だったので、学研で設計した非常に簡単な機械語だ。 レジスターはA(アキュームレータ)とY(アドレッシングの下位4ビット用)の二つだけ。データは4ビットでメモリのアドレスは1バイトだ。分岐命令はフラグが1の時にジャンプするジャンプ命令だけ。サブルーチンは備え付けのものしか呼べない。入力はキースキャンだけ。出力は数字を表示する7セグメントLEDと2進数を表示する7個のLEDのみ。アキュームレータと定数やメモリとの演算は加減算とビット反転のみ。プログラムを退避する外部へのインターフェースはない。 実際にはこれらの仕様を8ビットのワンチップマイコンでエミュレートしてある。 それでも、16進数でプログラムの入力をして、LEDが順々に光っていった時のうれしさはたとえようがない。ついに、コンピュータが個人でも手に入るようになったという驚きの時代のわくわく感の思い出に浸ってしまった。 大きさも掌の半分くらいなので、プログラムもできるワンボードマイコンのミニチュアという感じだ。机の上に置いて眺めては、若い時の感動を思い出している。
by tnomura9
| 2009-07-09 15:38
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