岩手県消費者信用生活協同組合

6月10日放送のNHKの「ビジネス未来人」を見ていたら、多重債務者救済を業務としている金融機関の特集をしていた。それは、岩手県消費者信用生活共同組合で、多重債務者に対して融資をしているにもかかわらず、貸し倒れ率は0.2%だという。多重債務者に低利で融資して借り換えの手伝いをする訳だがどうして低い貸し倒れ率で融資できるのだろうか。

秘密は利息制限法にあった。利息の利率は個人の融資の場合年利18%までに制限されているが、たいていの金融業者はそれ以上の利率を設定している。しかし、多くとった利息は無効なので、弁護士を通じて返還を求めれば、返してもらえる。病院の入院費用の支払いに金融機関から借金をしたことから始まって多重債務に陥った夫婦は、総計で1200万円の借金があり、自宅をあきらめて自己破産しようと考えていた。しかし岩手信用生協に相談したところ、利息制限法以上に払いすぎた利息を返還してもらうことにより、負債が400万円に減った。子供たちの返済への協力もあり、岩手信用生協からの融資をうけることができ、無事に多重債務を返済することができた。

多重債務者というとなんとなく後先を考えず遊ぶ金ほしさに借金をする人というイメージがあったが、失業、業績不振、ボーナスカット、病気など不慮の事態に収支バランスが合わなくなって、カードローンなどに手を出してしまう人も多いのに驚いた。普通に働いている人が、やむを得ず多重債務者になってしまうのだ。借金の恐ろしさと同時に不慮の事態に備えて、家計のバランスシートを計画することの大事さを痛感した。

家のローンや子供の学費の支払いのために主婦がパートに出たのをきっかけに、不倫問題などで家庭が崩壊していくというのは昼メロのシナリオだが、現実に起こらないとは言い切れない。意識的に生活の出費を抑えて質素な生活をするというのも人生の知恵のひとつではないだろうか。一時期、「清貧のすすめ」という本がベストセラーになったことがあったが、日本には「清貧」や「もったいない」などの伝統がある。アメリカ型の「消費は美徳」という考え方に染まる必要はないのではないだろうか。むしろ、質素な生活でどれだけ心豊かな生活を送るかということにたいする知識を養う必要があるのではないだろうか。
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by tnomura9 | 2005-06-15 07:41 | 話のネタ | Comments(0)
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