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ルバイヤート

『ルバイヤート』 オマル・ハイヤーム作 小川亮作訳 岩波文庫を読んだ。

もともと無理やりつれ出された世界なんだ、
生きて悩みのほか得るところ何があったか?
今は、何のために来たり住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!

とか、

朝風に薔薇の蕾はほころび、
鶯も花の色香に酔い心地。
お前もしばしその下陰で憩えよ。
そら、花は土から咲いて土に散る。

とか、

酒姫よ、寄る年波の憂いの波にさらわれてしまった、
おれの酔いは程度を越してしまった。
だがつもる齢の盃になお君の酒をよろこぶのは、
頭に霜をいだいてもこころに春の風が吹くから。

なんかに共感するようになったらもうおしまいだ。
by tnomura9 | 2009-04-25 06:40 | 心の話 | Comments(4)
Commented by のぶし at 2009-04-25 06:52 x
何か・・・あったんですか?
Commented by tnomura9 at 2009-04-25 08:57
のぶしさん、コメントありがとうございました。
特に何もないのですが、折り返し点をまわってかなりたつと皆似たような心境になるようです。
Commented by のぶし at 2009-04-25 20:07 x
カテゴリーがいつもと違ってましたね。
失礼しました。
詩にだけに関わる話ではないですが
自己の内面をただ表現することは精神の牢獄を強化するようなものだと思います。
その作者は恋をしたり人に惚れこんだりすべきだったと思います。
Commented by tnomura9 at 2009-04-27 13:13 x
のぶしさん、コメントありがとうございました。
オマル・ハイヤームは11世紀のセルジュクトルコ朝時代のペルシアの天文学者・化学者・気象学者・歴史家・数学者・詩人でレオナルドダビンチにも比せられる人なので大丈夫だと思いますが、確かに自分の世界に閉じこもらないで挑戦することは大事ですね。
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