狼と香辛料

先日、三男が読み終わってテーブルの上に置き忘れていた『狼と香辛料 II』を暇つぶしに読んでみた。結果、本棚に全10巻ずらりと並ぶ羽目になってしまった。

ヨーロッパの中世に似た舞台背景の行商人の青年が主人公で、ある日、その主人公の荷馬車の荷台に十代半ばの少女がもぐりこんでいた。しかし、ただの少女ではなく狼の耳と尻尾の生えた、何百年も生きてきた賢狼の化身だったというファンタジー小説だ。少女は村の麦の守り神をしていたのだが、技術革新のために村人から邪険にされるようになり、北国の故郷へ連れて行ってくれと青年にたのむ。物語は、この二人が北国へ旅をする間にさまざまな商売上の危機に遭遇するが、二人の知恵を絞って危機を脱出するというパターンが繰り返される。

なぜ次々と読むことになってしまったかというと、主人公と賢狼の少女の会話というより、賢狼の言葉や態度に翻弄されてとまどう青年の姿がいかにもありそうな感じだったからだ。女性というのは男には理解できないところがある。何で怒こられるのか、何で泣かれるのか訳がわからないことが多かったので妙に物語の会話に納得するものがあった。

最初は作者が女性なのではないかと思った。検索してみると男性でしかも大学生だったという。二十代の男性でどうしてこういうやり取りがかけるのだろうと不思議に思ったが、ひょっとしたら年上の彼女でもいたのかもしれない。いずれせよ悔しいがはまってしまった。

さっき昔買った星真一のショートショートを読み返していたら、独身貴族の主人公の家に小人の女の妖精が住み着くという話があった。主人公は妖精の理解しがたい言動に悩まされて精神科にも通う羽目になるが。この妖精がある日突然いなくなる。今度は、妖精がいないことに悩んで再び精神科医に相談すると、結婚しなさいと勧められるという落ちだ。

女性の不可解さは永遠の謎だ。
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by tnomura9 | 2009-03-20 22:38 | 話のネタ | Comments(0)
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