議論が複数のブロックに分けられて述べられる場合、文章の先頭で目次的にブロックのタイトルを述べられていることが多い。
この場合、タイトルだけでは意味が掴み辛く、タイトルに下線を引いてしまうと同じ項目に本文でも下線を引いてしまうのであとで読み返すときに混乱することがある。 そこで、このような目次的なタイトルの羅列の時は、羅列されたキーワードを角括弧で囲んでみた。こうすると目次のブロックが浮き立ってくるので読み返すときに認識しやすく、あとの本文の構成が分かりやくすなる。 具体的には次のようにする。例文は『週刊エコノミスト』 1/13 2009 p.35 の記事だ。文中の角括弧、下線、太字は管理人が加えたものだ、太字は実際はその部分を丸で囲んで使っている。 A デフレとは、一般物価が持続的に下落する現象をいう。 こういうマーキングをしてみると、この文章が、「デフレの定義」、「価格下落の2つの機序の目録」、「個々の機序の詳説」という整然とした論理的な構成で述べられていることがわかる。 つまり、デフレとは 1)一般物価が持続的に下落することであり、 2)「需要減少」と「技術革新による生産向上」の2つの機序がある。 3)「需要減少」による価格低下は、生産性はそのままあるいは低下している状態で、需要が減少したためにおきる価格低下であり、起業の収益も減少する。 4)「生産向上」による価格低下は、技術革新により生産性が向上したために起きる価格低下で、価格は低下するが生産量は増加し、企業の収益は増加する。 という2つのメカニズムがあることが分かる。 参考書にマーキングするのは、後で読み返した時にわかりやすいようにするためなので、下線の種類を変えることによって、文章の論理構造をわかりやすく表示できるようにすることが大切だ。 余談だが、この記事では、「一時的な需要減少はいずれ先送りされた需要が発生するし、技術革新による価格下落はむしろ需要と企業の利益を増加させる。また、グローバル化による原材料のコスト低下や、実質購買力の向上も長期的には Win-Win の持続的成長パスが確立される。本当に問題なのは、不動産価格や株価が下落し、資産運用していた個人や企業に負債デフレが発生することだ」と解説してある。金融危機はマネーゲームによる気分的な架空の財産が消滅しただけだと思っていたが、金融危機によるデフレのほうが余計に深刻らしい。これからの、政府の金融政策には特別に注目しておく必要があるようだ。
by tnomura9
| 2009-01-15 07:34
| 考えるということ
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