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下線の引き方 その2

参考書に下線を引くことは誰でもやっているだろう。しかし、自分で下線を引いたキーワードを読み返してみて、それが何を意味しているのかさっぱり分からなくなっているということもよく経験することだ。下線を引いたキーワードの間に何の脈絡も見出せず、バラバラに散乱しているように見えるためだ。

以前に、『下線の引き方』というエントリーで、段落に下線を入れるときは、主題となるキーワードは二重線で、段落が並列の記述になっているときは下線を波線で、論理的な推論の順序になっているときは下線の先頭に矢印をいれる表記法を提案した。主題が何か、段落の構成が並列の記述になっているのか、順序だてて記述されているのかがわかりやすくなるようにするのが目的だった。

今、技術関係の参考書を読んでいるが、技術的な本では、本文の中でキーワードの定義を記述してある部分が多い。そこで、下線を引いたキーワードのなかで、その箇所で定義してあるキーワードの下線の先頭に、定義(definition)という意味の D を書いてみた。こうしておくと、読み返した時にそのキーワードについてはその周辺を探せば語の定義を見つけることができる。また、D がついていないキーワードの説明は、その周辺を探しても語の意味の説明はない。

キーワードの下線を工夫して、キーワード間の構造をわかりやすくすることは有益だと思うが、下線の種類があまりに多くなっても却って煩雑になる。しかし、周辺に定義文のあるキーワードを目立たせるのは、かなり読み返しの負担を軽減してくれるようだ。
by tnomura9 | 2008-09-04 07:26 | 考えるということ | Comments(0)
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