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忘却との戦い

ねた切れだ。

最近書くことがなくなったので設定画面をボーッとながめていたら、記事のエントリー数が600を越えているのに気がついた。一体何を書いていたのだろうと自分のブログを読み返してみたら、結構おもしろかった。内容をすっかり忘れてしまっていたからだ。

自分の頭から発生した文章なのに、書いたことすら忘れている。自分のものですらこんな体たらくなのだから、他の人の本の内容を何度読んでも忘れてしまうのは当然といえば当然なのだろう。

忘れるというのは、人が生きていくために重要な要件だ。何もかも覚えていたら、今やっている仕事に過去の記憶が干渉して不都合が起きてくるだろう.人間の脳は、したがって、積極的に忘れるための機構を持っているのではないかと思ったりする。

しかし、学んだことを次々に忘れて言っては効率の悪いことこのうえない。学習とは、この忘却へのポテンシャルに抵抗する一連の手順なのだろう。

全てを覚えていたら脳が機能しない。かといって、必要なことは覚えていたい。脳の中では、このジレンマが日々発生しているに違いない。
by tnomura9 | 2008-06-27 07:15 | 考えるということ | Comments(0)
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