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データとOSの分離

データとプログラムの分離という考え方がある。

例えばワードプロセッサで文書を作ったとしよう。当然その文書をファイルとして保存するが、その時のデータのフォーマットがそのワードプロセッサアプリケーション独自のものだったら、そのファイルを見るときは、必ずそのアプリケーションを使わないと見ることができない。もし、そのワープロがバージョンアップして古いバージョンの文書を読み込まなくなったら、そのファイルの内容は永久に失われてしまう。

これに比べて、テキスト文書やHTML文書はデータとプログラムが分離している。これらの文書は、特定のエディタやブラウザに依存せず、どのアプリケーションでも見ることができる。

話が少しそれるが、管理人は日頃あまりワープロを使わない。定型的な文書はワープロのテンプレートを使うよりも、HTMLのフォームを作っておいて、PHPでその文書を整形してブラウザに表示し、ブラウザの印刷機能を利用して印刷する方が早いからだ。

この方法だと、フォームのURIをブックマークツールバーに登録しておけば、ブラウザを見ているときにブックマークをクリックするだけで文書作成の画面に移ることができる。また、「文書に名前をつけて保存」メニューでHTML文書の形で整形した文書を保存することもできる。

こんな芸当ができるのも、XAMPPのおかげでWWWサーバが簡単にインストールできるようになったからだ。

こういうアプリケーションは、フォームの文書と、そのフォームを整形して出力するPHPプログラムの二つのファイルを作れば簡単に実現することができる。PHPプログラムもフォームから送信されたデータをHTML形式に直して出力するだけなのでごく基本的な知識だけで作ることができる。

実は、これからが本題なのだが、今回 ubuntu をインストールしたあと、XAMPP for Linux をインストールした。その後、以前に Windows で作成していた文書整形プログラムが ubuntu ではどう動くのか興味をそそられたのでコピーしてみたのだ。

フォームが表示されるのは当然だが、ubuntu は日本語が utf-8 だし、Widows は shift-JIS だ。編集は文字化けするだろうと予測していた。

ところが、驚いたことに何の問題もなく編集できたし、PHPで整形して返してきた文書もまったく問題なく表示されたのだ。漢字コードの違いをブラウザが吸収してくれたのに違いない。

ということは、ウェブアプリケーションを作れば、OSの違いさえ吸収して同一のファイルをどのOSでもプログラムとして動作させることができるということになる。もちろん作成されたデータのHTML文書はどんなOSのどんなブラウザでも表示できる。

ウェブアプリケーションの作り方によっては、データやプログラムがどのOSでも動くようにできる場合がある。
by tnomura9 | 2008-06-08 08:24 | ubuntu | Comments(0)
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