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過去との関連性で読む

短期記憶が現在と過去の情報処理の唯一の場所であると考えると、本を読むときに、今現在読んでいる内容と、それ以前に読んできた内容とは基本的には関連がないのではないかと思いついた。

今、現在、読んでいる内容だけに注意を集中していたら、それ以前に読んだ内容との関連付けはできないのではないのだろうか。そう思って、本を読みながら、それ以前に読んだ内容とどんな関連があるのだろうかと考えるようにしたら、今読んでいる箇所の今まで読んできた部分との位置づけのようなものが分かって、理解したという感じも想起も良くなったような感じがする。また、著者が何でそこでそういう内容を配置したのかという、著者の意図のようなものもわかるような気がした。

ときどき、本を読み進めていくうちに今まで読んだことを思い出せなくなることがある。これは、前後の関連性を意識的に考えることをしなかったために、今読んでいる内容がそれ以前の内容を思い出させる cue (きっかけ)になっていないのがその理由ではないだろうか。

学習の鍵は現在の意識の焦点にある。意識的に連想付けられなかった内容は、記憶はされても、芋づる式に想起することができないのかもしれない。
by tnomura9 | 2007-04-07 07:20 | 考えるということ | Comments(0)
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