電気自動車

三菱自動車が電気自動車の開発を公表した。軽自動車クラスで、現段階でも4時間の充電で150km走れるという。最終的には一回の充電で240kmの走行をめざし、販売価格も200万円以下に抑えるということだ。開発費も燃料電池車が1000億円単位なのに対し、電気自動車では100億円単位だという。

電気自動車の実力は慶応大学のELIICAなどで実証済みだ。しかし、自動車メーカーの心臓部であるガソリンエンジンが不要になること、また、ガソリンがいらなくなるので石油業界が大打撃を受ける可能性があることなどから自動車業界では一種のタブーだったようだ。三菱自動車は相継ぐ不祥事による経営困難から掟破りをやってしまったようだが、これを突破口にして一気に電気自動車の開発が進むかもしれない。実際、電気自動車の問題点は、蓄電装置の充電時間と充電容量だけだというところまできている。それについてもEcaSSなど新技術が実用化目前である。ガソリン自動車から電気自動車への流れはもう止められないのではないだろうか。

これからの自動車メーカの対応は、おそらくガソリンエンジンを発電のみに使用するシリアル型のハイブリッド車を普及させるということになるのだろうが、10年後は自動車のほとんどが電気モータで駆動されることになるかもしれない。石油自動車業界も産業構造の転換を避けられなくなるのではないだろうか。ガソリンの需要の減少と電力不足に対応する必要も出てくるかもしれない。

あまり先を見すぎてもうまくいかないだろうが、産業構造の根本的な変化の予兆があるときはそれに対する対応を怠ってはいけないと思う。
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by tnomura9 | 2005-05-12 06:10 | 話のネタ | Comments(0)
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