自分の仕事の必要性から、今までいろいろと勉強法を調べてみたり、工夫してみたりしたが、その中で一番必要性が高いのは速読法だったのだと気づいた。
市販の速読法の本はだいぶ読んだが、その通りにやってもあまり速度が上がらなかった。上がったのかもしれないが、必要なレベルまでは向上しなかった。それは、読む速さよりも理解して頭の中に残る速さが本当は問題だったからだ。 しかし、速読法の本のどの本だったか忘れたが、「速読にもっとも重要なのはスキーマだ」と書いてあったのはよく覚えている。人間にとって、全く見たことも聞いたこともないものを認識するのは難しい。新しい知識は、自分が持っている知識の枠組みに組み入れる形で取り入れるのが効率が良い。スキーマというのは、そういう知識の枠組みのようなものだ。レストランに行って普通に注文する場合も、レストランと言う場所でのやりとりの枠組みがあり、それを知らないと注文すら儘ならない。レストランで食事するというスキーマが必要だからだ。 参考書を読む際も、スキーマを意識して読むことが大切だ。スキーマのうち最も汎用性があって効果も大きいのは 5W1H だろう。いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)、の六個の問いのことだ。5W1Hという言葉は英語にはないらしく、似たようなことがあったのを 5W1H という名前で日本で有名にしたらしい。 名前の由来はどうあれ、この6つの質問を頭において本を読むと、不思議に頭に残るような気がする。ちなみに、この質問の順番はどうでも良いらしく、上で述べた順番は、日本語の語順に従っている。英語の語順なら、まず、誰が、何をしたという主語と述語が先に来て、その後でくわしい状況についての質問がくるのではないだろうか。速読のためには、このように主語述語を先に読み取るやり方のほうが使い勝手がいいような気がする。 5W1Hといっても全て質問に使われる言葉だ。そのなかでも、最も重要なのは「なぜ」という言葉だろう。フィンランドメソッドのミクシ(なぜ)攻撃ではないが、全ての文章にとりあえず何故という質問を武器に切り込んでいくのがよいようだ。
by tnomura9
| 2007-01-31 08:28
| 考えるということ
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