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結局は人

フォーディズムもセムラーイズムもどちらも有効な組織法なのだが、結局どちらもターゲットとしているのは人なのだ。

フォーディズムは、個人の能力の一部分を利用することで、個人の能力のばらつきの影響を抑えようとしているし、セムラーイズムのほうは、人と人とのコミュニケーションに工夫をすることで、個人の持つ多様な能力をできるだけ活用できるようにしている。

その結果、フォーディズムでは組織としての安定性は保てるが、組織のパフォーマンスを自在に変更したり、組織そのものの欠陥を修正することが難しくなる。

一方、セムラーイズムでは、組織は柔軟に行動を変えることができるが、その能力は組織の要員の個人の能力に強く左右されることとなる。また、組織内のコミュニケーションがうまくいかないと組織自体の崩壊の恐れもある。

結局のところ、どちらの方式をとるにしろ、組織全体の舵を取る経営者は、人間というものをよく知ってないといけない。人間の強さや弱さ、向上心と堕落にむかう気持ちのように、両極に揺れる人間の心理を理解できていないといけないのだ。

数学の公式のように組織を作ればそれで問題は解決だということにはならない。昨今のリストラのように数字だけで機械的に判断し行動するのなら、組織をどう変えようといい結果は生まないだろう。本当に役立つ人材は報酬だけでは動かないものだ。報酬ではない何かを皆に与えることのできない指導者のひきいる組織では、この変化の多い現代の荒波を乗り越えることは無理だろう。
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by tnomura9 | 2006-10-04 21:24 | 話のネタ | Comments(0)
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