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「である」と「ではない」

雑誌のページのスキミングをしながら要点を見つけるのに、「要するにどういうことが言いたいのか」と考えながら読むといいが、それでもすぐにはポイントが見つからないときがある。

そのときは、そのページで著者が「何である」と言いたいのか、「何ではない」と言いたいのかと自問自答すると良い。「要するにどういうことか」という質問では、肯定的な記述も否定的な記述も含めて問うとい方なので、やや適応範囲がひろい。しかし、「著者は何を肯定的に考えているのか」という質問は答えの範囲が限定されてくるので、中心文が見つかりやすくなるのだ。

また、文章で主張されることは、肯定的な記述と、否定的な記述しかないのだから、「何であるか」という質問と「何ではないか」という二つの質問さえあれば、その答えを見つけるのに十分なのだ。

「あるのかないのかそれが問題だ」というハムレット的な問いは、文章の要点をつかむのにたいへん重宝する質問なのである。
by tnomura9 | 2006-02-18 13:32 | 考えるということ | Comments(0)
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