最近記事の更新をしていなかったが、参考書のザッピング三昧をしていたからだ。ザッピングというのはテレビのリモコンでチャンネルを次々に変えていく傍迷惑な行動をいうが、これを読書に応用して参考書を読むというわけでもなくぱらぱらと眺めていくのだ。雑誌の記事を気ままに眺めていく感じだ。
現在やっているのは、10冊近くの参考書を机の上に置いてそのなかの適当に手に取った一冊をザッピングする方法だ。1冊の参考書をザッピングするのに10分もかからない。しかし、何も読んでいないようで脳はしっかり働いているらしく、疲労のため数冊のザッピングを連続して続けることはできない。したがって、まとまった時間をザッピングに充てるのではなく、細切れな空き時間が生じたときに行うほうが効果的なようだ。 10分くらいで1冊を終わるのだから、たいして頭に残らない。しかし、この方法の利点は今まで1度も目を通したことのない本も、少し読んで挫折した本もとにかく最後まで目を通すようになったことだ。0はいつまでたっても0だが、0.01は100回繰り返すと1になるかもしれない。 ザッピングのもう一つの利点は、参考書全体の鳥瞰図できな構成を把握できることだ。細部については知らないが、ほんのあの部分にはおおよそどのような話題があったのかを思いつくことができるようになった。 ザッピングをするときに気をつけていることが2つある。それはテクニカルターム(技術用語)を拾い上げることと、目についた内容についていかに疑問点を思いつくことができるかを考えることだ。 テクニカルタームは厳格に定義された言葉なので、文書によって意味が変わることがあまりない。したがって、その意味を知っておけばほかの参考書を読むのに応用が利く。テクニカルタームに出会うと意味が分かればいいやと以前はなおざりにしていたが、最近は読み方まで意識するようになった。 疑問点を重視するのはそれがなければ参考書をよむ動機と理解度が随分減るからだ。自分の頭で考えるという準備ができていない状態で文書を読んでも内容を理解することはできないだろう。 ザッピングにどれくらいの効果があるのかはまだわからないが、面白いのでしばらく続けてみることにする。
by tnomura9
| 2017-03-31 12:46
| 考えるということ
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