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エクソソーム (exosome)

エクソソーム (exosome) というのは耳慣れない言葉だが、細胞が細胞質の物質を脂質膜に包んで放出したものだ。基本的には脂質膜に覆われた細胞質の一部だが、中にRNAの断片などを含んでいるらしい。30年前に発見されたが、以前は細胞が不要なものを輩出したものだと考えられて重要視されていなかった。

ところが近年このエクソソームに含まれる RNA が他の細胞に伝達され、その細胞の働きに影響することが分かり、細胞と細胞の間の情報伝達の機能をはたしていることが分かってきた。

特に注目されるのが癌とのかかわりだ。エクソソームには癌特有の RNA が含まれるため、早期の癌を血液検査で調べることができるかもしれないと期待されている。また、癌は生存するために必要な微小循環を作り出さなければならないが、癌細胞から分泌されるエクソソームが周囲の正常細胞を刺激し血管新生を誘発していることがわかり、癌の治療の面からも注目されている。

ポリペプチド、機能性脂質、神経伝達物質、サイトカイン、ホルモン以外にもエキソソームによるRNAの伝達で細胞間の情報伝達が行われているようだ。

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by tnomura9 | 2017-02-14 11:24 | 話のネタ | Comments(0)
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