連想の方向性を決定する最も基本的なものは対比だろう。
同じか違うか、似ているか似ていないか、同意するか反対するか、関連しているか無関係か、などの対立した方向性は連想の際にもっとも現れる方向性だ。あるキーワードについて熟考する際に、まず、この対比関係にある事項はなんだろうかと思い巡らすのは手っ取り早いだろう。 昔、ラジオの番組で「20の扉」というのがあった。ゲストがある秘密をもって登場すると、回答者たちがひとつづつ質問する。ゲストはその質問に「はい」か「いいえ」だけで答えるのだが、20問も質問しないうちにたいてい当たってしまう。 複雑な概念でも、対比を繰り返しているうちにたいていはその構造が見えてくるものだ。また、紛らわしい概念の間の差異も、同じもの違うものを列挙していくうちに明確になってくるのは、よく経験することだ。 普段無意識に使っているこの「対比」というツールを、連想の方向性をコントロールするツールとして意識的に使うのは有益だろう。
by tnomura9
| 2005-11-11 07:48
| 考えるということ
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