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知の大衆化

管理人は以前から思考法に興味があった。それは数学ができなかったという原体験が元になっているが、別に数学者になりたい訳ではなかった。しかし、他の人に分かることが自分にはわからない、それも情報源がほぼ同じであるにもかかわらずそのような現象が起きてしまうという事実が不思議でならなかったのだ。

画期的な発明や発見は普通の人には無理だが、しかし、既に確立しているような内容の知識であっても理解するのは結構たいへんだ。そうであっても、最先端の知識が少数の人にしか理解できないのであれば、それを応用したり他の分野に利用したりなどということは不可能になる。微分積分のような知識も最初は世界中で数人の人しか理解できなかったかもしれないが、今は高校生が普通に学習している。それは微分積分の知識が整理され、応用例もたくさん出てきたために、普通の人でも理解できるようなカリキュラムが整備されてきたからだ。

社会全体のイノベーションは、このような高度な知識のかなりの部分が大衆化される必要がある。高度な知識を探求するスター選手と同時に、そういう人たちが開拓した知識をなんとか理解できる大多数の普通の人も必要になってくる。それらの多くの普通の人が、高度な知識を理解できるようになるためのコツのようなものはないのだろうか。

管理人は、ある程度ならそのような事が可能になるのではないかという気がする。このブログで追求しているのはそのような方法があるかどうかということなのだ。

考えるということのリスト
by tnomura9 | 2014-09-11 12:51 | 考えるということ | Comments(0)
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