反日と嫌韓

朴大統領の執拗な反日外交に嫌気がさして、嫌韓の記事を読むのが面白いと感じるようになった。反日のせいで韓国の経済が傾いているそうだとか、韓国の製品は日本からの部品の供給が途絶えると製造すらできなくなるなどの記事を読んで溜飲を下げている。

しかし、よく考えると朴大統領の反日政策が非現実的で韓国を窮地に追いやるかもしれないという事と、嫌韓の記事と共通するものがあるような気がしてきた。どちらも結論が先にあって、いろいろな事実はその結論を支持するためだけに集められているという事だ。現実はどういうことなのかという考え方がなくなってしまっている。

たとえば、尖閣のせめぎ合いを巡る日中の軍事力比較で、中国は艦船の数は多いが、練度と技術力は日本が優位に立っており、開戦したら日本が圧倒的な勝利を得るという意見が見られるが、戦争などという物はやってみなければ結果は分からないのだ。したがって、やらないにこした事はない。日本が艦船や航空機の数が少なくても中国に勝てるという意見の中に、日露戦争のバルチック艦隊を連合艦隊が打ち破ったという歴史を根拠にしているとしたら、こんなに非現実な考え方はない。

韓国の話にもどるが、反日行動のせいで韓国の経済が破綻するとは思えないし、もしそうであっても韓国の国力が落ちて、北朝鮮に制圧されたとしたら、日本は直接中国や北朝鮮と国境を隔てて対峙しなくてはならなくなる。また、想定される多量の韓国からの難民の対策に追われることになるだろう。韓国を好きになれといわれても難しいかもしれないが、嫌韓だから韓国は滅びてしまえとは簡単には言えないのだ。

韓国の反日の問題点はその主張が内向的だということだ。外的な条件を考慮せずひたすら自身の主張が実現化する事を願って行動している。現実よりも自己の主義主張が通る事が大切なのだ。これは、中国共産党の主張にも共通している。おそらく、東アジアのメンタリティがそういうものなのではないだろうか。

おそろしいことに、日本にも同じメンタリティがあるような気がする。それは、「質の良い製品を作れば必ず売れるはずだ」とか「安ければ必ず売れるはずだ」という信念だ。日本の失われた20年はマネーゲームよりも販売不振によるものが多かったのではないだろうか。東アジアの民族の内向的な性質が、販売の現場で市場の意向を汲み取ってそれに合わせた製品を用意する事よりも、このような良い製品なのだから買わないのはおかしいという行動に導いてしまったのではないか。

こういう例は他にもある。製造拠点を中国から引き上げて、東南アジアに移せばいいではないかという意見があるが、東南アジアの経済を支配しているのは華僑だ。残念な事に、中国には華僑がいるが、日本にはいない。現地の事情を熟知したサポートシステムがないのだ。

グローバリゼーションに対応するために英語教育をするということだが、東アジア民族の内向的な考え方を現実主義的な考え方に変える必要もあるのではないだろうか。教育やマスコミの力は侮れない物があるが、嫌韓に走らず、日本の将来を見据えた記事をマスコミにみつけたいものだ。
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by tnomura9 | 2014-01-23 05:56 | 話のネタ | Comments(0)
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