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思い出し書き

参考書を見ながら用語などを正確に書き写すノートはあまり効果がない。正確な内容ならもう一度本を見返せば済むからだ。

それよりも、読み終わったあと、本を一旦閉じて、思いつくままに今読んだ内容を書き出していくという方法のほうが効果的だ。本を読んだ後に、それをどういうふうに自分のものとして消化しているかを確認できるからだ。そうして作った自分の頭の中のノートと本を再び照らし合わせて確認して、どう違っているのかを検討すると理解が深くなる。

ノートに書き出すのは正確な用語にこだわらず、意味の連鎖を書き出すようにするとよい。用語と意味はペアの関係にある。用語を記憶するのは難しいが、意味の記憶のほうはたやすい。用語をはっきりと覚えていないときは、ノートにはその用語の意味を書き込めばいい。

重要なのは本に書かれている事実ではなく、それによって誘発された思考の流れを意識化することなのだ。
by tnomura9 | 2005-09-27 08:12 | 考えるということ | Comments(0)
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