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局所的最適化と大域的最適化

北朝鮮について不思議に思っていた事がある。経済政策の失敗による明らかな貧困状態にありながら、独裁政権の基盤は揺るがないように思われる。権力の維持という目的に対しては非常に巧妙なシステムが機能しているのだろう。権力の維持という目的に特化した局所的最適化だ。

しかし、その最適化は、どうも経済活動には良い影響を与えていないように思われる。貧困問題はいずれ国の存亡に関わってくるだろう。しかし、それがいつ来るのかはわからない。それくらい統治システムの最適化の力が強いという事だ。

とは言え、統治システムの最適化が国全体の経済力の阻害要因になっているとすれば、その安定性は大域的なシステムの破綻への重大な誘因になる。たとえは悪いが、がん細胞が細胞の増殖能力に特化して局所的な最適化を行った結果、徐々に個体の死滅を引き起こしていくいくようなものだ。

アベノミクスも今の所は目覚ましく機能しているように見える。しかし、それが日本の国全体としての繁栄をもたらす大域的な最適化であるのかどうかは常にモニターしておく必要があるだろう。北朝鮮や中国の問題は、川向こうの火事ではないかもしれないのだ。

局所的な最適化が大域的な最適化の強い阻害要因になるかもしれないという事だ。

技術力と海運や貿易力で繁栄を享受していたカルタゴ(フェニキア)がローマに滅ぼされ、その強大なローマの軍事力も滅亡を免れなかったように、中国も、米国も、そして日本も滅亡の危険は常にある事を忘れてはならない。

もし、中国と戦争になった場合、統一された中国と言う形態を残しては危険だという事だ。呉越やハンニバルの轍を踏んではならない。戦争における最適化とはそういうものだ。しかし、同じ事を中国も考えているだろう。尖閣問題が局地戦で済むという甘い期待は持たない方がいい。戦争になればいずれは総力戦になるだろう。

戦争は起きない方がいいのだ。
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by tnomura9 | 2013-03-27 07:41 | 話のネタ | Comments(0)
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