マインドマップを作ってみると、知識というものが、項目と項目のネットワークで構成されていることが分かる。
それでは、マインドマップの丸印のなかの項目を隠してしまったらどうなるだろうか。ラベルのついていない丸印と線だけのマインドマップはその知識の構造を表している。 たとえば、単純な木構造の知識は、部分木の集合からなっているし、TCAサイクルの化学反応の図式は、アセチルCoAによって注入されたアセチル基が化学反応のサイクルの間で消費され、3分子のNADHと1分子のGTPと1分子のFADH2を産生するという機能の概略を表している。 マインドマップを構造という観点から見直してみると、意外に多くの知識が似たような構造になっていることに驚かされる、と言うより、ほとんどが階層構造なのだ。階層構造の知識と言うのは、互いに無関係な部分に分割できるということなのだ。それだけ、知識の相互関係が整然としていて単純なのだ。 それとは逆に、階層構造にならず、ループやフィードバックなどの相互作用のある知識構造は、全体の振舞が複雑でそれゆえ理解が難しいと言える。 いずれにせよ、知識の構造に注意を払うことによって、その知識をマスターするための戦略がたてやすくなるだろう。
by tnomura9
| 2005-09-18 10:18
| 考えるということ
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