「ほっ」と。キャンペーン

バイオ燃料に新たな可能性

NHK NEWS WEB の11月29日付けの特集記事によると、岐阜のベンチャー企業が雑草などのセルロースを効率的にバイオエタノールにする技術を開発したそうだ。

バイオ燃料に新たな可能性

この記事によると、この企業のプラントは専有面積が30平方メートル程度で、1日100トンの雑草を処理できる。製造コストも1リットル当たり50円と、サトウキビを使う従来の150円、採算ラインの100円に比べても圧倒的なコストパフォーマンスだ。

地元の岐阜大学の高見澤一裕教授の研究で開発された、高効率にセルロースを分解する酵素を利用した、産学協同事業だ。セルロースであれば雑草だけでなく、ゴルフ場で刈られた柴や、オフィスの紙くずも利用できる。小型で現場にプラントを建設できるため、維持費、運送費、人件費が少なく、地産地消のエネルギーを作れる。

原発事故によって汚染された森林の除染に利用する計画もある。福島県飯舘村で環境省の実証実験がすでに行われた。エタノールを蒸留すると、残った放射性の沈殿物を固めて取り出すことができる。回収されたエタノールには放射性物質は含まれていなかった。

日本の不況を救うためには、こういう技術革新を発掘していくのが大切なのではないか。金融緩和や不必要なインフラ投資で景気を回復させるのは手法として限界にきているような気がする。ニューディール政策もヨーロッパの戦後の需要がなかったら効果を維持できなかったのではないだろうか。

中国も輸出頼みで所得格差の是正による内需拡大を断行できなければ、輸出頼みのインフラ投資では景気浮揚に限界があると思う。尖閣戦争による戦争景気を期待しても、日中のように軍事力が伯仲している場合は、タコが自分の足を食べるのと同じで自国の経済を消耗させるだけだろう。

また、岐阜の例は地方発の技術革新が十分に可能であることを証明しているような気がする。地方自治体ももう少し自分たちに自信をもって、地元の力に目を向ける必要があるだろう。地方からこのような革新的な技術が現れていけば、国の音頭取りで研究開発を行う以上に個性的な技術が出てくるような気がする。

21世紀の日本は地方の時代だったと歴史に記されるようになればいい。
[PR]
by tnomura9 | 2012-12-03 07:40 | 話のネタ | Comments(0)
<< バイナリファイルを読む ピタゴラス数 >>