ダライ・ラマが参議院会館で講演

超党派の議員団がダライ・ラマに参議院会館で講演を依頼し、自民党の安倍晋三総裁が彼からスカーフをもらって得々としていたが、愕然としてしまった。

中国共産党の党大会の間チベット自治区ではチベット人の抗議の焼身自殺が続き、1万人規模のデモが行われ中国が軍隊を集結させる騒ぎになっている。個人的にはチベット民族の苦悩に共感し、中国政府の横暴に憤りを感じるが、しかし、それを日本国として支援するというと話が変わってくる。

はっきりいうと、この行動は中国に面と向かって喧嘩を売っているのと同じだ。全面戦争をやってもいいよと言っているようなものなのだ。チベットと連携して本格的に中国の崩壊をしかけるつもりだとしたら、非現実的すぎる。また、自分たちの行動の意味を把握していないとしたら、あまりにも政治や外交に無知すぎるとしか言いようがない。

外交や政治は、倫理的な正しさで動いているわけではない。両国間の利益の最大値を得るための複雑な交渉で成り立っているはずだ。

日本の議員会館で講演できたということは、ダライ・ラマにとっては目覚しい成果だったかもしれないが、日本の安全保障に大きな傷をつくる愚かな行為ともなり得る。そのような、外交的なセンスのない安倍晋三氏に日本の首相として、緊迫した現在の状況の舵取りをやって欲しくない。

尖閣問題に関する限り戦争が起きても局地戦で済む可能性があるが、中国の内政干渉に関わると、日本本土をターゲットとした全面戦争の口実を与えかねない。

日本の国を任せるに足る人となるためには、慎重な行動が必要なのではないだろうか。

与党として国家の行末の舵取りをしているということの意味もわからずにてんでに勝手なことをする民主党を始めとする、日本の政治の混乱を見ると中国政府はほくそ笑んでいるのではないだろうか。尖閣問題は偶然に現れたのではなく中国の力が充実してくれば遅かれ早かれ起こってきただろう。今がその時で日本は存亡の危機に立たされているかもしれないのだ。

政治家たちには時の徴を読み取る責任がある。
[PR]
by tnomura9 | 2012-11-14 10:24 | 話のネタ | Comments(2)
Commented by 職歴書の書き方 at 2012-12-26 15:07 x
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Commented by tnomura9 at 2012-12-26 19:22
履歴書の書き方さん、コメントありがとうございました。
選挙の結果は自民党の圧勝でしたが、困難な時代の日本を導くという自覚を持ってしっかりやってほしいですね。迅速な決定ができるからこそ、判断の誤りの可能性に対する慎重さが必要だと思います。
<< ゴールドマン・サックスの韓国脱出 トヨタ vs 現代、自動車戦争 >>