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2番ではいけないのですか?

アップルのiPad mini の売上が3日間で300万台を超えたそうだ。今までにない製品を発売初期に大量に供給することによってシェアを獲得するのは非常にスマートな戦略だ。製品の飽和速度が早く、対抗企業の生産性も高い現代の市場では有力な戦略だろう。

もちろん、これは iPhone や iPad で圧倒的な実績のあるアップルだからできる芸当で、新製品が思ったより売れなかったら、大量の在庫にかかった経費で会社存亡の危機をもたらす可能性がある。現に一世を風靡した『たまごっち』がこの戦略の負の側面があらわれたものだと言っていいだろう。

No.1企業には圧倒的な強みとともに、状況が急変するという危険も抱えているのだ。

一方、建設機械のコマツの営業成績がいい。新興国の低価格攻勢にもかかわらず、高い利益率を保っている。ところが、どうやら、このコマツの高い利益率は、No.1 企業のキャタピラー社のおかげらしい。キャタピラー社の圧倒的なシェアをコマツは崩すことが出なかったが、同社の顧客サービスを踏襲あるいは競争することによって、キャタピラー社と同じ高収益率を享受できている。単なる安売りによる競争はしなかった。キャタピラー社の経営戦略とその成果に変化がない限り、コマツも収益率の高い営業成績を保つことができるだろう。

No.2 ではいけないのですかという蓮舫元大臣の言葉は強烈だったが、別の意味でもインパクトがある。

新興国が安い労働力を背景に低価格の製品で先進国の企業のシェアを奪った時に、製品の市場の飽和と人件費の高騰に挟まれて苦境に陥るということはありえる。No.1になった途端に、経営戦略の矛盾によって失速してしまう危険が大きいのではないだろうか。

生産力が成熟した現代社会では、全か無かという経営戦略の危険性にもっと注意を払う必用があるのではないか。
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by tnomura9 | 2012-11-08 10:21 | 話のネタ | Comments(0)
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