ワイン

「このワインは美味しいでしょう?」と聞かれて、酸味がとか渋みがとかコクがなどと分析できないので、いつもは、「そうですね、おいしいですね」といかにも感極まったような表情を作って頷くだけだ。

しかし、時には、「このイタリアのワインは、咲き誇るお花畑のような華やかな香りがしますね。」とか「風車に立ち向かうドン・キホーテのような悲壮な憂鬱感の中に人生の滑稽さと深さをを感じさせるようなスペインのワインですね。」などと答えてみたくなることがある。

試験の答案ではないのだから、間違っていたとしても、ワインを一口すすった時の自分の心に湧き上がったイメージを表現してもかまわないのではないか。

しかし、ワインを飲むたびにこのような大げさな表現を考えつかなければならないとしたら、億劫で飲むのが嫌になるだろう。やはり、「そうですね」と感服しながら美味しく味わったほうが楽しい。
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by tnomura9 | 2012-03-21 13:20 | 話のネタ | Comments(0)
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