昨日の日経の一面に「家庭用蓄電池を投入」という見出しで、電機メーカー各社が家庭用電源の発売に乗り出したことが書かれていた。
東電の電力不足や計画停電によって、潜在的な電力不足が衆知のものとなったためだろう。販売価格が20万円を切るようなら、普及に拍車がかかる可能性もある。蓄電器の普及や発電の自由化が進めば、電力供給のシステムがスマートグリッドに移行していくのも夢ではないかもしれない。 今度の原発事故で明らかになったのは、電力供給の潜在的不足と、少数の電力会社に電力の供給を集中させることの潜在的な危険性だ。容量的にも、供給経路のリスク管理の上からも関東一円を東電だけでまかなうのが困難になりつつあるのではないだろうか。電気自動車の普及に拍車がかかれば、電力危機が発生するのもそう遠くないだろう。電力供給システムのスマートグリッドへの移行は必須のものなのかもしれない。 技術革新によって、電力需要は増加こそすれ減少することは無いだろう。また、今のシステムでは十分な電力を安全に供給することが不可能になってきているのではないだろうか。電力に限らず、通信や情報であっても、資源を分散化することによって、飛躍的にリスクへの耐性が増す。「分散化」というのは、21世紀の日本のキーワードになるかもしれない。 いずれにせよ、明らかに今世紀は「オイルの時代」から「電気の時代」へ移行しつつあることは間違いない。
by tnomura9
| 2011-04-15 08:05
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