今回の東日本大震災で気づかされたのは、日本の産業における電力の重要性だ。
福島の原発事故がこんなに大きくなったのは、4つの原子炉がいっせいに不具合を起こしてしまったからだ。原子力発電所は多量の水を利用するので、臨海地帯に建設せざるを得ないのを置いても、第一福島原発、第二福島原発合わせて10基もの原子力発電所が比較的狭い範囲に、それも、地震や津波の多発地帯に建設せざるを得なかったというのは異常な事態だ。 たしかに、地震対策や、津波の対策がされていたにもかかわらず想定外の津波が発生したのが今度の原発事故の原因だ。しかし、過去の記録を見ても十数メートルの高さの津波が発生した記録はある。それを度外視して原発を建設せざるを得なかったことが、産業における電力供給の重要さを示している。 管理人は専門家ではないので分からないが、これから先どうやって電力を確保するのか心配だ。再生可能エネルギーの発電能力でまかなえるのか、CANDLE炉に見られるような超臨界の発生しないような原子炉が実用化されるのか。いずれにしても、これからの電力をどう確保するのかということは、日本の技術立国が存続できるかどうかの命運を握っているだろう。 ビルゲイツのTWR炉の開発は中国で行われるそうだ。どうしてそういうことになったのかの経緯は分からないが、中国は電力の重要性をしっかりと把握しているように見える。福島の原発の事故処理は数年かかるかもしれないが、電力の確保についての根本的な構想がもう始まってもいいころだろう。
by tnomura9
| 2011-04-14 08:02
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