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グリコのアイスクリーム工場

グリコのアイスクリーム工場の内部の様子を先日テレビで放映していた。無人と言っていいほどの機械化された工場で大量のアイスクリームが作られていく様子は圧巻だった。安価で品質の揃った清潔な製品を大量に作るのは人力では到底敵わない。

そうは言っても、家の近所のケーキ屋さんも、別にひどく困るというのでもなく何年も営業している。同じアイスクリームを毎日食べ続ける人はいないからだろう。

韓国の大学生は半数が正規雇用に採用されないそうだ。正規雇用になっても、38歳定年のラインがあり、それを突破できるのは社員の一部らしい。凄まじい競争社会だ。韓国では既に、正規雇用というのは一部のエリートしか手にできない特権になっているのだろうか。昔の科挙制度をも彷彿とさせる。今年、日本の大卒の就職率が50%だったといっても、この国に比べたらまだましなのかもしれない。

しかし、クロスカンパニーという岡山から発祥した洋服の会社は、全社員が正規雇用だそうだ。それなのに、小さい洋服店から始めて、17年間で年商300億にまで成長している。社員教育に力を入れているので、長く働いてもらわないと困るのだそうだ。

社内の社員教育のマニュアルがあり、表情の作り方、挨拶の仕方、来店したお客様にどのタイミングで声をかけるか、店の前を通る通行人の何割が店内に入ってくるかを定期的に把握することなどが紹介されていた。そのほかにも、おそらく、ディスプレーの配色や配置の工夫、どの製品に人気があるかあるいはどの製品が不人気かを把握したり、お客様との会話でどういう製品が要求されているのかを把握するなどの様々な技術も教育されているのではないだろうか。

就職氷河期だとかワーキングプアだとか、色々と不安をかきたてるような報道を毎日聞かされる。しかし、落着いて身の回りを見渡せば、人と人とのつながりが大切な販売などの部分にはまだまだいろいろなチャンスが転がっているような気がする。問題は、そのチャンスを拾い上げるような技術を若者が教育されていないということなのだ。

未就労者の技能教育と言ってもパソコンを使ったり、機械の操作を覚えたりというものでは、とうてい採用は増えないだろう。そういうものは、機械のほうがずっと上手にやれるからだ。そういう教育よりも、小さいお店を経営したり、お客様の気持ちを惹きつけたりする技術を教育すれば、大量に必要とされている販売やサービスの方へ就職を斡旋することができるのではないだろうか。

同じような職種の仕事に大量に人が殺到するから狭き門になるのだ。人間の生活の多様性に注目して、身近な発想から多様な仕事を見つけることのできる目と頭を作ることが大切だ。
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by tnomura9 | 2011-02-14 07:24 | 話のネタ | Comments(0)
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