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中国のレアアース禁輸を待ち構えていた人もいる。

中国のレアアース禁輸を待ち構えていた人たちもいるようだ。Market Hack というサイトの次の記事に書いてあった。

中国のレアアース禁輸騒ぎでウハウハのモリコープ

皆中国が遠からずレアアースを禁輸することはお見通しだったようだ。実際、中国のレアアースの生産量の6割は中国国内で消費されているらしい。他所に回す余裕は元々あまりないようだ。多分、レアアースについての情報に詳しい人には、今回の禁輸も織り込み済みではなかったのだろうか。

国家が経済に口を出して、経済がうまくいかなくなる例は歴史的にもある。ナポレオンの大陸封鎖令がそれだ。大陸とイギリスの貿易を禁止したが、フランス本土は潤ったものの、同盟国や自国民の不満を招き結局は自身の没落につながっていった。しかし、イギリスへの打撃も大きく、イギリスの海上封鎖がアメリカ合衆国の独立にも発展していく。

経済は複雑なシステムを形作っているので、ある要素を操作しても、思いも掛けない影響が他のところで出てくる。システムの全体像を熟知しない限り、システムを完全にコントロールするのは不可能なのではないだろか。

同じサイトの記事に、中国の人工的な内需振興策が不動産バブルを引き起こす危うさを持っていることと、それと、対照的にブラジルがどのように金融危機を乗り越えたかという記事があった。

なぜ4兆人民元の景気刺激策のような人工的な需要創造に依存し続けることはできないか?

専門用語が多く理解するのは難しかったが、政府の公的債務が少なかったこと、外貨準備高が潤沢だったこと、市中銀行の中央銀行への積立金の積み増しをして危機対策をしていたことがよかったらしい。

金融危機前はレアルが強すぎたが、不動産バブル崩壊でブラジル国内から外国の銀行が融資を引き上げ、その支払をすることでレアルが急落した。外銀が引き上げた後は、国内の銀行が融資を埋めることができたので、国内の産業の資金不足が発生しなかった。旺盛な産業活動のおかげで、雇用が増加し、小売業界の売上も増加した。などが、ブラジルが危機を乗り切れた理由らしい。国からの財政出動は少額で済んでおり、ブラジル経済は、ほとんど自力で再生したわけだ。

日本の政策は伝統的に常に欧米の成功事例の真似をしてきた。しかし、欧米の勝利の図式がかならずも当てはまらなくなっている今の時代では、欧米の真似だけでなく、ブラジルなど新興国の上手な政策も研究する必要があるのではないだろうか。

経済の問題は、どうも素人が首をつっこむと大変なことになるようだ。古臭い対策しか思いつかない自称専門家の意見には注意しなければならないだろうが、安易に政治主導等と言って素人が生半可な知識を振り回し始めたら大変なことになるだろう。政治主導というのは適材適所の適材を登用するというところに発揮されるべきで、政治家が知ったかぶりをすることではないはずだ。
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by tnomura9 | 2010-10-03 09:28 | 話のネタ | Comments(0)
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