Google で「片手入力デパイス」を検索していたらいろいろと出てきて面白かった。
極めつけは、ボタンが2個しかない「パソコンのリモコン」。パソコンの画面に表示したガイド画面の上のカーソルをリモコンで操作して入力する方式だ。ガイド画面から文字の入力もできる。操作は直観的で簡単だが、ガイド画面を見ながらの操作なので目の疲労が気になる。ネットサーフィンや検索などの簡単な入力には便利だろうが、長文の入力には向かないかもしれない。 「なんでPalmやねん」に紹介されていた、Com-JIM2はPalmのタッチパネル上にプログラムされた片手入力用のプログラム。キーが11個しかない。ひらがなの列のキーをタップすると、その列に含まれる文字がすべて表示され、それをタップすれば文字が入力される仕組み。携帯電話の場合と違って2回のタップで目的の文字が入力できる。 これは、携帯電話の入力にも応用できそうだ。最近の携帯電話ではキーの文字の表示を変更できるものがある。したがって、「あかさたなはまやらわ」の「か」を押すと、キートップの表示が、「かきくけこ」に変わり、目的の文字を選ぶことができる。これができれば平仮名は2回のキーインで選ぶことができるし、慣れればタッチタイピングもできるようになるだろう。 また、キートップの文字が変わるのが一番分かりやすいが、携帯電話の画面の一番下に、1.か 2.き 3.く 4.け 5.こ のように数字のインデックスともに文字を表示し、番号キーを入力して確定するというやりかたも考えられる。 英語の入力の場合は母音と子音のグループに分けるといいだろう、aeiou グループ bvp グループ mn グループ、kg グループ、tsch グループのように音韻別のグループを作ると発音の通りに入力していくことができる。母音は一回のキーインで入力できるようにすれば効率も上がる。 また、KodamaというソフトはATOKの入力パネルと組み合わせて使うが、アルファベットが携帯の日本語配列に似せてあるので、最大でも子音2回、母音1回でひらがなを確定できる。ATOKの変換効率と相まって(日本人には)かなり快適な日本語入力環境になるようだ。 そのほかにもASCII.jpの「PCゲームを堪能する片手用ゲームコントローラー小特集」をみるといろいろな片手用コントローラーがある。 こうやって見てみると、片手入力キーボードに共通する工夫がある。それは、キーの数を減らすことと、ページ切り替えによって少なくなったキーで多種類の記号を入力することができるようにするということだ。キーの数が増えれば、一回押すことで入力できるが、片手では押せない。キーの数を減らすと、ページの切り替えが多くなって一つの文字を入力するためにキーを押す回数が増える。キーの数とキーを押す回数とのトレードオフはなかなか悩ましい関係だ。 コンピュータと電話の融合の傾向をみると、いずれ決定版と言える片手入力デバイスが登場するだろう。携帯電話でメールを打つみたいに寝ころびながら片手でプログラミングできたら楽しいだろうと思う。
by tnomura9
| 2009-12-01 21:58
| NetWalker
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